トレードで結果を出すことのできない人、そういった方達の9割に…
「認識のズレ」があります。
どういうことか?簡単な話、トレードというものを、よく理解していないということです。初心者の方にトレードで勝つためにはどうしたらいいのか?と聞くと、だいたいこんな返答が返ってきます。
「安値で買って高値で売る!」
「上がるか、下がるかを予想する!」
まあ、間違えではありません。間違えではありませんが、これが出来ればみんな億万長者です(笑)
じゃあ、一体どうやって勝つのか?というと、偉大なる一人の投資家が実に分かりやすいヒントをくれています。
ジョン・ヘンリー最大のヒント
彼の名は、ジョン・ヘンリー氏。ヘンリー氏はアメリカの農場の家に生まれた、野球好きな、ごく普通の少年。家が農場ということもあったのでしょうか。大学を卒業後に、穀物の先物取引に興味を持ったのです。
そこで独学でトレードを学び、後に投資会社を立ち上げるまでになるのですが、当時の運用資産は、わずか16,000ドル。
それから、わずか数年の間に、運用資産を約30億ドルまでに伸ばし、子供の頃からの夢だったのでしょうか…メジャーリーグの球団を持つまでになったのです。
(ボストン・レッドソックスのオーナー)
日本円に換算すると、160万円が3000億円になった計算ですから、とにかく、すごい運用率だということが分かります。
ここで注目すべき点、それは、あらゆる投資に精通し、最も難しいとされる、穀物の先物トレードで成功した彼の手法です。
実は彼も“トレンドフォロー”だったのです。そして、彼は僕達にこんなヒントを与えてくれています。
つまり、トレンドフォローというのは、安値で買うことでも、上がるか下がるかを予想することでもないということ。そんなことをしなくても、巨万の富は得られるということを教えてくれていたのです。
じゃあ、トレンドフォローとは一体、どういった手法なのでしょうか?
これが答えられる人は、一定の成果をあげているはずです。しかし9割の人は言葉は知っていても、それをどうトレードに生かすかを知りません。
トレンドフォローとは字の如く、トレンドを追従することなのですが、まずトレンドが発生する時には、ひとつの、ある条件があります。
上昇トレンド時には、高値が切り上がり、なおかつ安値も切り上がる。
下落トレンド時には、高値が切り下がり、なおかつ安値も切り下がる。
こうなって、はじめてトレンド発生と言えます。ここまで書くとセンスの良い方はピンときます。お分かりですか?
トレンドフォローでは多くの人が望むように最安値で買ったり、最高値で売ったりは出来ないということになります。
例えば分かりやすく、ある日のドル円が100円だとしましょう。次の日、ドル円は105円まで上昇した。翌日は103円でした。
ここではじめて、100円を起点として、高値は105円まで切り上がり底値も103円まで切り上がったことになりますので、買えたとしても103円からとなります。これがトレンドの第一波となり、はじめて、追従することが出来るのです。
このように、トレードとは最安値で買うことでもなく、上がるのか下がるのかを予想することでもない。トレンドが発生したかどうかを見極めて、発生したなら、それを追従することだったのです。
ここまで理解できれば、もう半分は勝ち組トレーダーです。
日足、週足ベースで綺麗にトレンドに乗った時、あなたに莫大な富をもたらしてくれるでしょう。不確実な相場において「絶対」と言えることがいくつかありますが、トレンドはどこかで絶対に発生してきます。
そのルールは、その人にしか適さない。
そもそも、将来の価格なんて誰にも分かりません。相場が上がるか、下がるかさえ分からないのに価格を予想するなんてバカげてますよね。
今日はさらに大事なお話をしますが、おそらくこれが、トレードで上手くいかない人達の典型的な例だと思います。僕も長らくこれでした(笑)
昨日ですかね…twitter界隈でこんなことがありました。あるトレーダーさんが2億円近い含み損を抱えていて、損切りするか、しないかを独自の理論で解説してくれていた記事があったんです。
それを見たあるユーザーが、
「こんなのトレードじゃない!FXをなめるな!」
と絡んできたわけです(笑)
おそらく彼にとっては、このトレーダーさんの手法が、自分のものとは、まるで違ったので
一言、言ってやりたくなったのでしょう。
気持ちは何となく分かります。だけど、絡んできた彼の言動を1ミリも正当化することは出来ません。僕もたまにですけど、メルマガなどで自分の相場観を発信しています。するとこんなメッセージが。
「まるで的外れだね!それでトレーダーって言えるかよ!バーカ」と。
さすがに見た瞬間は一瞬、イラっとするんですが、これを言う人はトレードそのものが分かってない証拠なんです。
どいうことかというと、先ほどのトレーダーさんにしても、僕のメルマガの記事にしても、あくまでも「自分にしか適さない」ってことなんです。
例えば僕が今日、ドル円を100円で買いエントリーをした。損切りは99円に設定しよう、利確は103円にしようと決めました。
だけど、これはあくまでも僕の、トレードスタイルの中で決めたシナリオ。僕の目的、僕のゴール、僕の資金管理、そこから導き出したシナリオなので僕以外には適さない。
つまり、人のトレードに文句を付けるということは、その人の目的、その人のゴール、その人の資金に文句を言っているに等しいのです。
大きなお世話でしょ!笑
自分とは違う手法の人を見ると、どうしても、自分を正当化するために、その人の手法を否定したくなるものです。
「ボリンジャーバンド使ってる時点でバカ」
「移動平均線なんて素人の使うもん」などなど。
色々言ってくる人がいます。だけど、大事なのは、そこじゃないんですよ。自分の投資哲学の中に、これらのツールをどう生かすかが最大のポイント!
でも、、、
本当の問題なのはここじゃなくて、人の手法を批判しているのは、ある意味、まだマシなんです。まあ、人間的には終わってますけど、人の手法を批判しているってことは、自分の手法を変えるつもりがないってことだから。本当に問題なのは…
人の手法を見て自分の手法をコロコロ変えること。
僕も長らくこれでした。これは負けが続いてきたときに陥りやすいのですが、自分が負けている時に、勝っている人を見ると、ついつい、そっちの手法を試したくなる。でも、これをやっている限り勝てません。
例えば僕はトレンドフォロー。これが正しいと信じていますが、実は、昨年はほとんど利益は出ていないんです。マイナスにこそなっていませんが、家族が生活できる程度しか利益が出ていません。
一方、逆張りを主流としている方達は昨年、大きな利益を得られたのではないでしょうか。なぜ、そうなったかというと、単純に僕の手法が相場に合っていなかったから。だけど、そこで僕がトレンドフォローをやめ、逆張りに手法を変えていたらどうなるか?
おそらく今年は負けます。自分の手法が相場に合っているかどうか、これは終わって見なければ分かりません。
つまり、手法をコロコロ変えるということは、せっかく本来の自分の手法に合う相場になっても今度は、自分が違う手法になっているので、また勝てる相場を逃がすということになります。
「この手法!」と決めたなら、最低でも1年間はそれを通す。できれば一生通す。その時、手が合っていなくても必ずどこかで、手が合う時が来るはずだから。
一途に一人の女性を愛し続ければ、今はフラれたとしても、いつかその女性が気変わりして振り向いてくれるかも知れません。
うまい例えが見つからなくてこんな話になりましたが投資哲学とはこういうことです(笑)
早い話、手法やルールはコロコロ変えちゃいけません。だからこそ正しい手法とルールをはじめに学ぶ必要があるのです。
正しいけど使えない。知っているけど使えない…
例えば、This is a pen
これは中学校で一番初めに習う英語です。最近では小学校で習うのかな。
僕もコロナ前はよく海外へ行っていました。最近は日常会話程度ならようやく出来るようになりました。
だけど、This is a pen
を使ったことは一度もありません(笑)
これだけじゃありませんよね。駅前にある英会話教室で習う英語は、実際に海外では通用しないと言われています。
つまり、正しいけど使えない英語!?
ということになります。
どれだけ学習しても、どれだけ高い授業料を払っても、実際に使えないのなら、意味がありません。
トレードでも同じことが言えるのではないでしょうか。世の中には様々なテクニカルツールがあります。中には数万円、数十万円で売られているツールも。
だけど、果たしてこれらのものを、使いこなせている人が、どれだけいるでしょうか?もし、多くの人が使いこなせているとしたら、トレードで勝てる人は5%未満なんて数字が
出るはずもありませんよね。
そう、実は多くの人は…
“知っているけど使えない”
そんな状態で世界一厳しいと言われる、トレードの世界に足を踏み入れているのです。トレードの世界は戦場です。じゃあ、もしあなたが戦場へ行くとしたらまず、何をするでしょうか?
今の状態で銃だけ仕入れて明日からスグに戦場へ行きますか?行かないでしょ?笑
銃があれば、確かに攻撃ができます。でも、肝心な「使い方」がよく分からない。
じゃあ、ちょっと使い方を習って戦場へ行くでしょうか?
それでもまだ行かないでしょ!笑
やっぱり銃の使い方を完璧にマスターし、何度も何度も射撃の練習をして、「これならイケる!」という状態になってはじめて、戦場へ行くのではないでしょうか。
でもでもでも。
それでも、まだ心許無い。
そう、身を守る防弾チョッキですよね!これがないと、一発の被弾で死んでしまいます。
トレードもまったく同じことが言えます。まずはテクニカルを学び、徹底的に訓練をする。そして、身を守るための資金管理を身に付ける。ここまでして、ようやく戦場へ出れます。
だけど、今の日本人は、銃だけ買って、明日から戦場へ行くようなもの…身を守る資金管理も学ばない、銃の使い方は、ちょっと習っただけ、そんな状態ですから、死んで当たり前です(笑)
トレードは戦場。
「家族がいるから助けてください!」
そんなあなたの事情なんてお構いなしに攻めてきます。
「今月ピンチなんで稼がなきゃ!」
という人もいますが、相場に期待しちゃいけません。
相場がそんな自己都合を聞いてくれるはずもなく、トレーダーは相場の状況に対処していくことしか出来ません。うまく対処した結果、儲かった。この感覚です。
そのためにはどうしたらいいか?
まず戦場がどういった状況にあるか知ることです。
優秀なトレーダーには余計な負けがない。
“100%勝てる方法は100%ない”
絶対に勝てる方法は絶対にありません。どんなに優秀なトレーダーであっても、世界一のトレーダーと言われる人であっても、少なからず負ける時が必ずあります。
「必ず」というのはこっちです。
“必ず負けもある”ということです。
これを言っちゃうと元も子もないないのですが、実はトレードというのは、どの手法を使っても勝率にそんなに大差はありません。
僕も僕の師匠も勝率自体はそんなに変わりはありません。むしろ、僕の方がいいかも知れません。じゃあ、日本一、世界一と言われるトレーダーが特別高い勝率かというと、それも違います。おそらく勝率自体は、僕達とさほど、変わりはないと思います。
じゃあ、勝っている人、負けている人、優秀な人、普通の人では一体何が違うのか?結論から言うと、優秀なトレーダーは…
“余計な負けがない”
ということです。そして…
“負け方が上手い”
ということです。この二つに他なりません。もっとも大事なことなので繰り返します。
優秀なトレーダーは、“余計な負けがない”そして“負け方が上手い”
よく言われることですが、相場には3つのポジショニイングがあります。
ひとつは「買いポジション」ですね。
そして「売りポジション」
もうひとつあるのをご存知ですか?それが「ウェイティングポジション」つまり「待つ」ということ。
優秀なトレーダーというのは、エントリーから出口まで、あらかじめ、しっかりシナリオを立てます。チャートが、こうなったら仕掛ける、そして、ここで決済する、こうなってしまったら損切りする…と。そして、そうなるまでは絶対に手を出しません。
ただ、チャートを見て、シナリオを立て、相場がそうなった時だけ仕掛けます。それ以外はジッと待つ!だから、負ける数というのも、いつも想定内だし、計算以外の負けは出しません。
一方、負けるトレーダーは?というと、チャートを見て、上がりそうだと思えば買い、下がりそうだと思えば売る。シナリオも戦略も戦術も何も考えてない。パッとチャートを開いたところがチャンス。エントリーできそうなところでエントリーする。
そして、そのトレードが完結する前に、またエントリーしたくなったらエントリーする。だから常に2つ3つのポジションを同時に持っている。そして、負ける時はたいてい全部一緒に負ける。負ける数も多いし、負ける金額も膨らむ。まあ、よくあるパターンです(笑)
「よくお分かりで…」
と思うかも知れませんが、僕がまさに、このパターンだったから。だけど、このパターンでやっているうちは早かれ遅かれ、どこかで撤退となります。
僕も300万円の資金をわずか数カ月で8万円までにしたことありますからね。何の自慢にもなりませんが、こうなって、はじめて気が付くんです。
「適当にやったり、感覚的にやってもトレードは上手くならない…」と。
だから、このブログの読者様はツイてる!いま、この時点でこの記事を読めて。トレードは勝率ではありません。勝率を上げようと思えばいくらでも上げられる。損切りを深くおけばいいんですからね。もしくは損切自体を設定しないか。だけど、そうすると一回の負けが致命傷になる。
そう考えると、やっぱり大事になるのがエントリーポイントです。多くの人はエントリーポイントを知りたがります。だけど、なぜエントリーポイントなのか?という理由がおそらく間違っていると思います。
「ここでエントリーすれば、負けは小さくて済むから」
だからエントリーポイントが重要。この一行を深く深く、とてつもなく深く考えてみてください。そうすれば、トレードは上手くいきます。
はじめに言いました。
100%勝てる方法は100%ないと。
誰がやっても、ある程度負けはあります。その負け方でトレードの結果はすべて決まります。
