円安が再び加速している件について。ちょっとお話しておきましょう。僕はここ数ヵ月ずっと言ってきましたが円安は止まっていません。
まず、これまでの経緯を分かりやすくおさらいしておきましょう!円安が本格的に進んだのが昨年の3月頃からです。1ドル115円程度だったドル円相場が、10月には151円まで円安が進みました。
なぜここまで円安が進んだのかというと、日米の金利差が開いたからです。
(※ここポイントです)
これまでは各国ともコロナの影響で不景気だったため金融緩和を行いゼロ金利政策をとっていました。米国もイギリスもユーロもオーストラリアも、ニュージーランドもカナダも。そして、もちろん日本も。
しかしコロナもほぼ終息し、景気も回復してきたことから各国は金利を上げてきたのです。
米国⇒3~5%
ユーロ⇒2~3.5%
英国⇒1~4%
オーストラリア⇒1~3%
ざっくりこんな感じです。しかし、日本だけは金利を上げてこなかった。「上げられなかった」というのが正解だと思います。
なぜなら日本の不景気はコロナが原因じゃないから。もちろん、コロナも影響しています。しかし、それ以前にもっと深刻な問題があります。それは・・・
国力の低下。
具体的に言えば労働生産性がヤバいほど落ちてるんです。少子化で子供の数は減ってますよね。でも、日本って意外と人口はさほど減ってないんです。
つまり子供が減って年寄りは長生きするもんだから、労働人口比率が極端に減っているんです。
うちの近所なんてひどいですよ。働いてるの僕だけじゃないかと思うぐらい老人ばっかりでまるで街が老人ホームみたいですからね。
そもそも論として。日本だけは20年前からずっと不景気でした。コロナや戦争のせいにしてるけど、僕が就職した時からずっと不景気でしたから笑。
だからイメージ的には日本だけはずっと底辺にいて、コロナと戦争の影響で各国が揃って日本の位置まで落ちてきたってことです。
で、コロナが落ち着いたから、日本以外の国はみんな元いた場所に戻っていったというだけ。
話を戻すと、こうして日本と各国の金利差は広がりました。投資家は当然、金利の安い円を売って金利の高い、米ドルやユーロ、ポンドを買います。
もっとひどいのは、日本円でお金を借りて金利の高い通貨に交換します。すると、黙って金利分だけ儲かることになります。これは立派な投資戦略でキャリートレードと言います。
こうして円安が進み、2022年10月には151.943を付けました。この時のことは記憶に新しいと思います。物価がどんどん上がり食料品も値上がりしましたよね。海外旅行なんて今までの倍近い費用が掛かっていました。
そこで「なんとかせんといかん!」ということで日銀が伝家の宝刀を使ったのです。それが為替介入です。日銀マネーを使って市場で円を買いまくったんです。
これが功を奏して今年のはじめには1ドル127円まで値を戻しました。これで国民は円安は止まったと一安心。。。
しかし、根本的な問題は何一つ解決していないのでまた円安方向へ進んできたってことです。
根本的な原因とは何かというと、ここまで説明してきた通り。円とその他の通貨の金利差が広がっているので投資家は儲けるために円を売って他の通貨を買っている。
じゃあ、何で金利差が広がっているのかというと日本だけが金利を上げられないから。日本も金利を上げればいいじゃないか!と言うかも知れないけど、上げられないんです。なぜなら、高金利に耐えられるだけの国力がないから。
いま金利を上げたら企業は潰れ、庶民は住宅ローンなどが払えなくなるでしょ。言ってしまえば、もう八方塞がりなんです…だから構造的にはまだまだ円安は進んでいくと思います。
僕達はついつい為替と言えば対ドルで見てしまいます。だから1ドル151円から見ると今はまだ140円ですから大丈夫だろうと。
でも、チャートを見れる人はユーロやポンドで見てみてください。もうすでに介入前の高値を越えてきてますからね。介入は何の意味もなかったということです。
ドルは今ゴタゴタしてるんです。6月1日にアメリカがデフォルトするんじゃないかとか。銀行が3行も潰れて大丈夫なのか?とか。
この問題がひと段落すると一気に151円を超えてきますよ。その時、どこまで円安が進むか…想像もつきません。そして、その時、この国にはもう策がありません。
唯一あるとするなら、中小企業と庶民を切り捨て金利を上げること。こんな状況が今の日本です。みんなが思っているよりずっとヤバい状況だってことです。
だから今のうちに投資をしましょう!ってことです。暴落するって分かってるんだから、だったら、そっちに賭ければいいだけです。
日本は助からないかも知れないけどあなたは助かります。
