コラム

なぜ日本だけ給料が上がらないのか?その理由がついに判明!

家計

「なぜ主要国で日本だけ給料が上がらないのか?」

この理由が何となく分かった気がします。例えば最近ネットで叩かれまくっているデービッド・アトキンソンさん。彼をご存じですか?

彼は在日イギリス人で、元ゴールドマン・サックス証券の取締役でした。現在は小西美術工藝という会社の代表を務めています。彼は菅政権の時に内閣成長戦略会議の議員にも選出されるほど優秀なビジネスマン。

彼は主に日本の賃上げ政策に対して次のような主張を行ってきました。

政府が民間の賃上げに強制力を持つことが出来るのは最低賃金の底上げだけ。そこで、どうやって最低賃金を上げるのかというと年3から5%法律で強制的に上げてしまうというのです。

これまでの日本では生産性が向上し企業が利益を出し、その上で給料が上がると考えていましたが、これは綺麗ごとで、そんなことは出来るはずがないと。この考え自体が世界基準からするとあり得ないそうです。

諸外国では順序が逆で、まず年間3%から5%の賃上げを強制的に行う。社員は給料が上がっているのでモチベーションが上がり生産性も増す。その結果、会社の業績も上がりさらに賃金も上がる。

つまり、あらかじめ「賃上げ」という負荷を企業側にかけ、ある程度企業側を追い込む。だから企業も強くなる。いわゆる筋トレ理論です。これが世界基準で日本以外の主要国は
どこもこうした構造になっているそうです。

考えてみるとそうですよね。社員ばかりにノルマを課すのが日本企業。経営陣は何のノルマも負荷も掛かっておらず、のうのうと暮らしているわけです。

でも世界では経営陣にも「社員の賃上げ」という程よいノルマが課せられている。だから社員と一緒に経営陣も日々戦ってるということ。これが日本と世界の違いで日本が30年賃金が上がらない理由です。

しかし、もっと深刻な問題はそこじゃありません。このデービッド・アトキンソンさんの提言。僕は一個も間違っていると思えないんです。

でもネットの反応を見ると・・・
「アトキンソンは中小企業を潰そうとしている」
「アトキンソンこそ悪の根源」
「アトキンソンの主張はデタラメ」などなど・・・まあ、ひどいもんです。

そして、ついには国政政党の代表すら、
「日本はアメリカ人に主権を取られている」
「アトキンソンが日本の中小企業の生産性が低いと言っている」
とメディアで発信する始末。

なんで、これで日本がアメリカに支配されているみたいな陰謀論になっちゃうんだろ。アトキンソンさんが日本の中小企業の生産性が低いと言っていることは事実。でも、その発言のどこが問題なんだろうか。

世界から見ても生産性が低いのは事実なんだからしっかり受けとめるべきでしょ。結局、他人の意見を受け入れられない人が陰謀論みたいなことを持ち出して批判しているんでしょうね。

僕は今まで日本の体たらくは政府のせいだと思ってきた。確かにそれもあるでしょう。でも、それより問題なのは多くの経営陣。自分達の保身のために賃上げを先延ばしにし、アトキンソンさんのような提言を徹底排除。議論さえしようとしない。これじゃ、日本はいつまで経っても成長しませんね。

アトキンソンさんの提言は僕たち個人にも言えることです。やっぱり自分が成長しようと思ったら、ある程度、自分に負荷をかけなければいけません。

これは僕も筋トレをしているので強く共感する部分です。筋トレは負荷がなければ、いくらやってもほとんど意味がありません。やってるだけの自己満足。

やっぱりケガをしない程度にある程度、負荷をかけて自分を追い込んではじめて結果が表れる。

ビジネスも同じです。ただ、ふわっとした目標を決めてやっても結果は出ない。ある程度、負荷をかけ自分を追い込んで、はじめて結果がついてきます。負荷のないビジネスは負荷のない筋トレとまったく同じ。ただやってみただけ…という自己満足。

過去、僕の会員ではこんな負荷をかけて成功した人がいました。

ローンを組んで車を買う。
給料を全額妻に渡して自分の小遣いは自分で稼ぐ。
積み立ての貯蓄型保険に入る。

こうして
「稼がなければいけない」
「収入を上げなければいけない」
そんな状況を自ら作り出して自分を追い込む。そうすれば嫌でも行動に移りますよね。

以前に生活レベルは収入に比例するという話をしました。月収20万円の人が月収100万円になると、それまで質素な生活をしていた人も、贅沢な暮らしになってしまう。でもその収入が安定しないうちは気を付けよう、という話でした。

実はこれ…逆も言えるのです。贅沢な暮らしをしていると収入もそれに見合ってきます。この法則を利用して自分に負荷をかけてみる。今までより少しだけ贅沢な暮らしをしてみるんです。

例えば外食の回数を増やしたり、今までより2ランクぐらい上の服を買ったり、ちょっと無理して旅行へ行ったり。

こうしてちょっと自分に負荷をかけると自然とその生活に見合った収入になってきます。

僕はビジネスは本当に筋トレそのものだと思う。負荷をかけすぎるとケガをするし、負荷が軽すぎると一個も結果は出ない。ある程度、自分を追い込み、自分の限界をちょっと超える程度の負荷、これを繰り返すことで、少しずつ筋肉が付いてくる。

ビジネスも同じ。寝ないで努力するなんていうのは負荷の掛けすぎで、いずれ怪我をします。だからといって、負荷を一切かけないのも意味がない。自分にとってちょうどいい負荷。これを掛け強制的に自分を動かしていかなければいけない。

今までの日本企業も、そしてあなたも。何の負荷もないまま何かを進めていた。だからちょっと壁にぶつかると簡単にやめちゃう。

「自分に何かを課していたか?」

やめられない理由。これを自分に課す必要があったのです。

「負荷は嫌だ。でも稼ぎたい」
それは無理。一生言っててください。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!