メンタル/マインド

人生における失敗の多くは「怠慢」にある。

惰性

精神分析の医学博士であり、世界的なトレーダーでもある、アレキサンダー・エルダー博士はこういった。

「人生における失敗の多くは本人の怠慢が原因だと私は確信する」

僕がこの言葉に出会ったのが、今から7~8年ほど前だったと思います。トレードで上手くいかなかった時、師匠に彼の本を読むと良いよと言われて読んだ本の一説。

胸にドンと響いた。僕はそれまでの人生で多くの失敗をしてきた。仕事、就職、借金、人間関係…失敗しかない人生といっても良かった。

僕は失敗を繰り返すたびに、
「あれは仕方なかった…」
「あれがあったお陰で今の僕がある」

と、失敗した自分を正当化してきた。そうすると、心が楽になるからだ。けど、失敗は失敗でしかない。失敗は成功の基でもないし、ましてや失敗をした方が成長するなんてのはウソだった。

失敗には必ず原因があり、その本当の意味での原因が分からなければ、人生において失敗は何度も何度も繰り返される。

僕の悪いところは失敗の原因さえも、自分で正当化してきたことだった。仕事で失敗した時は、技術的な何かを原因としてきたし、受験に失敗した時は、学ぶべきところを間違ったとしてきた。

死んだ親父の借金がのしかかってきた時は、当然の如く、親父のせいにしたし、人間関係が上手くいかない時は、すべて相手のせいにしてきた。

そんな人生を歩んでいた僕だったが、上記の言葉に出会って、すべての原因に気が付いた。

失敗の裏にはすべて怠慢があったと。

怠け

「怠慢」を辞書で調べるとこう書いてある。

当然しなければならないことをしないこと。なまけて、おろそかにすること。

親父の借金の例でいえば、父親が高齢でガン宣告された時に、資産や負債状況をしっかり調べておくべきだった。当然、しなきゃいけないことを僕は怠った。その結果、死んだ親父の借金を背負うことになった。

この時、もし面倒なことを後回しにせず、事前にしっかり調べていれば、いくらでも対処法はあったはず。

トレードが上手くいかなかった原因もここ。成功しているトレーダーは当然の如く、トレードノートを付けていた。

けど、僕はそんなことしなくても上手くいってるし、今のIT社会において、ノートを書くなんて、めんどくさい…と、おろそかにしていた。その結果、一度、すべての資産を失った。

上手くいかない時には、必ず怠慢があります。何かを成し遂げるには、当然しなければならないことがある。それを行うことは努力でも何でもない。当然の行為。

トレードであればノートをつける。
ビジネスであれば情報収集をする。
投資であれば投資対象を分析する。

これを徹底的に行う。これを努力という人はその時点で負け。これは当然の行為で、この上のレベルを努力という。

あなたから見れば成功者は凄い努力をしているように見えるかも知れない。けど、当の本人たちは、当然の行為だと捉えている。当然の行為をせず、何かを得ようと思えば必ず失敗する。

ビジネスで成功したいなら当然の行為をしよう。トレードで成功したいなら当然の行為をしよう。

そしてお金持ちになりたいなら、当然の行為をしよう。お金持ちは誰一人、例外なく、未来を見ています。これは当然の行為。

普段から情報収集して未来に何が起きるかを予想して人より一歩先をいく。当然の行為ですよね?

これを怠るから上手くいかない、楽な方法を探したり、すぐに出来る方法を探したり、これらは、すべて怠慢と言えるのではないだろうか。

未来を見据えてしっかり種をまく。これは、お金持ちになるための当然の行為。これを怠って、お金持ちになれる人なんて存在しない。

最後に、エルダー博士の言葉をもう一度!
「人生における失敗の多くは本人の怠慢が原因だと私は確信する」

人生何かを怠った時点で、あなたの負けは確定する。僕は自分の経験からそう思います。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!