コラム

なぜ、お金持ちになりたいのか?月収200万円がいちばんシアワセ論

幸せ

人類共通の目的とは?

あなたにちょっとお聞きしたいのですが、あなたはなぜ、お金持ちになりたいのですか??

「ほしいものがあるから」
「将来が心配だから」
「不安の解消」

色々あると思います。でも、僕は世界中の人たちの共通の目的ってあると思うんです。価値観・環境・国籍・宗教観…いろいろな人が世界中にはいますが、共通しているのは…

みんな、幸せになりたい。

ってことだと思うんです。極論を言えば、犯罪者だってテロ集団だって、幸せになるために、犯罪を犯しているかも知れない。

シアワセ

どっちにしても、正義は違えど、みんな幸せになりたい。そのためにお金が必要だと思うんです。

「いやいや、お金なんてなくても幸せだよ!」

という方もいるかも知れません。じゃあ、そもそも「しあわせ」とは何でしょうか?これも色々なご意見があるかと思います。ですが、僕はこう思います。

 

好きなことを、好きなときに、好きなだけやる。誰にも縛られず、誰にも干渉されず、束縛もされず自由に。

 

これは僕の考える幸せです。もしかしたら、あなたとは意見が違うかも知れません。しかしここで、どちらが正しくてどちらが間違えているかなんて議論はナンセンスですよね。僕の幸せはこうなんです。

そして、その“手段の一つ”としてお金があるというだけ。何が言いたいかというと、幸せの形はみんな違えど、お金はそのための手段であって目的ではないということ。

幸せになるためには、お金がすべてではない。けど、お金があればより幸せになれることは確かだと思います。

だって、自分のために使わずともお金があれば、誰かを救うことも出来る。家族・恋人・親友など、そういった大切な存在を守るためにも使える。

「お金なんていらない」

という方もいますが、そういう方はこういった大切な存在もどうでもいいと言っているに等しい。僕には口が裂けてもそんなことは言えません。

社長になることが幸せになることか?

じゃあ、日本人はどうやってお金持ちになろうとしますか?例えば、小学生に次のような質問をします。

Q:お金持ちになるためにはどうしたらいいですか??

日本の小学生の9割が「社長になる」と答えるそうです。
(残りの1割はプロ野球選手やテニスプレーヤーなどと答えます)

社長というのは「労働資本」のトップです。一生懸命働いて、成功すれば大金持ちになることが出来ますからね。だけど、どうでしょう。せっかくお金持ちになっても、今度はやりたいことをやる時間がない。

よくテレビなどで見かけませんか?大企業の社長さんは高級外車に乗りビルの最上階にオフィスを構える。おそらく年収もかなりあるのでしょう。男性陣から見ると憧れ的な存在だと思います。

ビジネスマン

でも彼らって笑っていませんよね。いつも険しい顔をしてスマホ片手に仕事をしている。まるで忙し事がステータスかのように…

これって幸せなんでしょうか?一方、僕の友人たちは毎日笑って過ごしています。仕事をしているカッコ良い姿はありませんが毎日仲間同士で好きな事をやって過ごしています。

精神的豊かさと経済的豊かさ

僕はこのバランスこそが最も重要なことだと考えています。今の日本の教えでは頑張って運が良ければ経済的豊かさは手に入る。

しかし、それによって今度は精神的豊かさが失われてしまうのです。それでは本末転倒ではないでしょうか。

じゃあ、もう一度、あなたに質問をします。
あなたは、お金持ちになりたいのですか?それとも、幸せになりたいのですか?

月収200万円がいちばんシアワセ論

僕の持論の中に「月収200万円が一番しあわせ論」があります。なぜ、月200万円なのか?
それには、二つのエピソードがあります。

まずはじめのエピソードはちょっと悲しい話…
ある男は100万円の資金から株式投資をはじめた。順調に利益を伸ばしていき、2年ほど経った頃には資産が1500万円を越えていた。

男はこの1500万円を元手に株式投資よりもハイリスクハイリターンである先物取引をはじめる。すると、これが大当たり!

1500万円の元手は、数年で20億にもなっていた。しかし、明確なゴールを持っていなかった男は、まだまだ伸ばせると欲を出し、どんどん投資額を大きくしていった。

―― ある日、相場は反転した。

男の資産は20億円をマックスに18億円、15億円、10億円…と減っていった。結局、相場が戻ることはなく、男の資産は5億円まで減ってしまった。

男はすっかり意気消沈…もう、相場へ戻る気力もなくしていた…
「一体、俺はどうすればいいんだ…」
答えの見つからなかった男は、その後、自殺をしてしまった…

絶望

このエピソードを聞いて、あなたはどう思いましたか?多くの人は「バカだな」「ワケがわからん」と思ったでしょう。だって5億円もあれば十分ですもんね(苦笑)

さらに言えば、スタートは100万円だったわけですから、とんでもない増え方なんです。だけど、これがお金の恐ろしさ。

多くの人はお金があれば、安心だと考えます。しかし、実はその逆なんです。お金は、あればあるほど…収入が増えれば増えるほど不安は大きくなるのです。

人は「いま持っているものを失うことに最大の恐怖」を感じます。そして、失った時の喪失感も失うものの大きさに比例します。

つまり、持っているものが大きければ大きいほど恐怖も喪失感も大きくなるということ。「これを失うのが怖い」男は、その恐怖に負けて自殺したのです。

では、もう一つのエピソードを聞いてください。
これは結構、有名な話なので聞いたことがある人もいるかも知れません。

それは欧州のサッカーチームのオーナーの話。

欧州サッカーは世界一、お金の動くビジネスとも言われています。そんな中でオーナーを務める方なので資産もかなりのものです。一説には500億とも1000億とも言われていました。

これだけの資産を保有していれば、もうお金の心配はないと思うだろうが実際にはそうではなかった。

彼は、いつこの収入がなくなるか心配で夜も眠れないほどだった。そんな悩みを聞きつけた保険会社は、彼にある提案をしたのです。

「いまお持ちの資産で保険を買いませんか?そうすれば、毎月2万ユーロを保証します」

当時のレートで約200万円です。このオーナーは喜んで、その保険を買った。これで事業に失敗しても自分が病気になっても毎月2万ユーロが貰える!こんな安心で幸せな気分になったのは生まれてはじめてだ!と言って。

喜び

手元に大金があるのだから、これもちょっと理解しがたいお話ですが、これがお金の正体です。お金は持てば持つほど不安になる。けど、月2万ユーロでも絶対になくならないと分かったとたん、恐怖は消える。

この二つのエピソードからも分かるように、お金は「金額」や「額面」よりも「失わないこと」が重要であり、それが手に入らない限り、人は幸せを感じられないのです。

そして、ゴールをしっかり決め、そこに達したら終わりと決めなければ、先ほどの彼のように最悪の結果にも成りかねないのです。

月収200万円以上はほとんど変わりない。

話はここで終わりではありません。サッカーチームのオーナーへ保険会社が提案した内容が実は今の資本主義社会への答えです。保険会社はオーナーへ次のような話をした。

「オーナーはこんなに沢山のお金を一体どうするのですか?使い道は何ですか?きっとお金を持ち過ぎて気付いてないんです。

今の世の中、どこの国へ行っても月に2万ユーロもあれば、たいていのことは出来ます。欲しいものも、ほとんど買えるでしょう。

だから、当社では毎月2万ユーロという保証を用意しました。これだけの資産があればオーナーだけではなくご子息やそのまたご子息の方まで保証できます」

この一言でオーナーは気が付いた。確かに今までを振り返っても月に2万ユーロを越える生活をしたことがなかった。海外旅行をしても家族で外食ばかりしても2万ユーロは越えない。

そうなんです。世の中には年収1億とか10億とかを目指す人がいますが、実は、そんなにお金を持っても、ほとんど使い道はありません。

これは僕も実際に感じたことですが月収200万円より上は、もうほとんど変わりありません。確かに大豪邸を買ったり、海外旅行を毎回ファーストクラスで行ったり…そんなことを目的にしている人には足りないかも知れません。

しかし気付くんです。そういう遊び方をしていると、今度は仲間や友達を失うと。例えば毎回ファーストクラスで海外旅行へ行こうと思えば、自分一人ならいいですが一緒に行ってくれる人は、かなり限られますよね(笑)

大豪邸も建ててみて気付くはずです。こんなに落ち着かない家は家じゃないと(笑)また、年収が億を越えると急に目立ち始めます。すると、周囲の僻みや妬みを買うことにもなる。

世間の目

その時点で、もう不幸は始まっているのです。けど、月収200万円程度なら、さほど目立ちもしない。月収200万円で買えないものは、ほとんどが必要ないもの…見栄です。テレビで叶姉妹を見て、あのドレスが欲しいと思いますか(笑)

好きな服も買える、車も買える、ちょっとイイ家にも住める、行きたいところへも行ける。老後の心配もない、心の底から笑える、気の合う仲間もいる、将来何の心配もない。

それでいて、庶民感覚を忘れないレベル、それが月収200万円です。このレベルが一番幸福を感じる領域だと思います。

PS
月収100万円じゃ足りないんです。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!