メタバースの話をするとき、否定派からは必ずこのような意見が出てきます。
「セカンドライフと何が違うの?」と。
結論から言うと…あまり変わらない(笑)ただそれは「見た目」の問題で、中身や思想はまったく違うと言えるでしょう。まあ、そうじゃないと今になってメタバースが注目される意味がありませんからね。
メタバースとセカンドライフ。
その違いを説明する前に、まずセカンドライフとは何かという話から。なぜ、セカンドライフは失敗したのか?
セカンドライフとは2003年頃に始まったインターネット上の仮想空間です。ユーザーはアバターを作って仮想空間の中で暮らしていました。
友人を作っておしゃべりしたり、一緒に歌を歌ったり踊ったり、バーチャルなセックスを楽しむ人達まで出てきました。
そしてついには、アルマーニのお店で買い物をしたり、不動産投資もするようになりました。
セカンドライフの中には「リンデンドル」という通貨も存在しており、年間1億ドル(日本円で約100億円)の取引量がありました。
このように2000年初期にセカンドライフは大盛り上がり。大手企業もどんどん参入して、SF映画のようにインターネットの中で「第二の人生」「第二の世界」を送るはずでした。
が、結果は何も起こらなかった…
というのが、よく言われる「セカンドライフの失敗」です。じゃあ、なぜ失敗したのか?
そもそもセカンドライフは本当に失敗だったのか?
僕はそうは思わない。いつの間にか「セカンドライフ=失敗」みたいなレッテルが貼られているけど、セカンドライフは今も健在です。
そして日本国内でも未だに10万人近い人が利用しています。確かにGAFAに比べると規模は小さいですが、一つのコミュニティとしては決して小さくはないし、ましてや失敗ではないんです。
ただ、僕も実際に使っていましたが、今になって振り返ってみるとセカンドライフは早過ぎたんだと思います。
早過ぎたがゆえにシステム面が追い付かなかった…だからセカンドライフ利用者は同じ思いだと思いますが「ここで第二の人生が始まる!」とワクワクしてセカンドライフの中に入ったけど、「現実」には程遠かった…ってことで、セカンドライフから離れていったんだと思います。
しかし、あれからもセカンドライフは地味にコツコツ改良を行い、今ではかなり使いやすいプラットフォームになっています。
だからセカンドライフは失敗ではなく、早過ぎたってこと。どちらかというとセカンドライフに時代がまだ追いついていなかったということ。
そして今になって、
・5G
・AI
・ブロックチェーン
当時ではなかったこうしたテクノロジーが出現し…
「今だったら成功していただろう!」
ということで、再びメタバースが注目されてきた、僕はそんなふうに考えています。現にmeta社が作り出した仮想現実の中に入ったことのある人なら分かると思います。もう、あそこは現実と何も変わりありません。
そして何といってもブロックチェーンですよ。セカンドライフ初期には、まだブロックチェーン技術がなかった。だからお金も土地も服も。そして、アバター自体も本物かどうか分からない。
なぜなら、お金を出さなくてもちょっとプログラムに詳しい人なら不正にコピーなどが出来たから。
つまりセカンドライフはどこまで行ってもゲーム攻略の延長のようなものでした。これがセカンドライフは所詮現実とは違う、というレッテルを貼られた理由だと思います。
その点メタバースではイーサリアム系のブロックチェーン技術が使われておりThe Sandboxで使われているSANDなどは、ドルや円などと変わらない価値を持っています。
メタバースの中でお金を使えば現実社会でもお金は減るし、メタバースの中でお金を稼げば
現実社会でもお金が増えるので嬉しくなる。
この「嬉しい」とか「悲しい」とか「悔しい」という感情が芽生えるところが良くも悪くもメタバースが現実に近づいたということでしょう。
僕は、過去に失敗したと思われるものを進化させると大成功するという法則があるのだと思います。例えばfecebookが出てきた時、「これmixiと何が違うの?」と言われてました。しかし結果、facebookは世界で最も使われるSNSになりました。
ビットコインもそうです。仮想通貨が世の中に出てきた時、「仮想通貨?電子マネーと何が違うの?」と多くの人が言ってませんでしたか?
「こんなのがあったらいいよね」という思想を持った人がチャレンジしたけど技術が追い付かず失敗した。
そして時が経ち…そうした思想に技術が進化した今なら実現できるんじゃないか、と再チャレンジして成功するという流れがあるんじゃないかって思います。
セカンドライフとメタバースの関係もそうです。「インターネットの中で第二の人生を送れたらいいよね」という思想のもとセカンドライフが立ち上がった。
しかし、当時はまだその思想にテクノロジーが追いついていなかったんです。でも、今の技術があればセカンドライフの思想を実現できるよね!ってことで大企業が再び「仮想現実」へチャンレンジをはじめたってことだと思います。
だからセカンドライフは失敗ではない。ただ早過ぎただけ。そして今になって、ようやく技術と時代がセカンドライフに追いついてきたと言えるでしょう。
「セカンドライフが失敗したんだからメタバースなんかうまくいくわけがない!」と思っていたら大間違い。その思い込みでこのビックチャンスを逃します。
ちなみにセカンドライフ創業者のフィリップ・ローズデール氏は長らく隠居生活に入っていましたが、メタバースでGAFAに立ち向かうべく2022年1月復帰しました。
「時はきた…」
って感じなのでしょうか。メタバースは益々盛り上がってきます。
