投資

怖いのは信用取引ではなく無知。

信用取引って怖いなー
って思っている人も多いかと思います。

いまXで話題の実業家。
何やら信用取引で一文無しになったとか。

お金無くなったキャラで
PVを稼ごうとしている可能性もあるので
あえて、名前は出しませんが、
誰かは、すぐに分かるはずです。

彼が保有していた株が、
8月5日に起きた世界同時株安に
巻き込まれ大損したらしいです。

株価はすぐに戻しているので
「なんで大損?」
と思ったら、どうやら信用取引だったとか。

信用取引とは、
証券会社に入金したお金を担保に
証券会社からお金を借りて投資する取引のことです。

例えば証券会社に1億円を入金。
この1億円を担保に3億円のお金を借りて
株取引ができるようになります。

借りられる金額は証券会社ごとに違いますが、
だいたい3倍程度ですので、
利益も損失も3倍になるという取引です。

利益が出ていれば何の問題もないのですが、
損失が出た時が大変…

上の例でいえば、
もともと1億円しか預け入れていないので
2億円の損失が出た時は
残りの1億円を補填する必要があります。
これが、いわゆる追証(追加保証金)です。

そして、追証を入れるお金がなく
そのままにしていると、
強制ロスカットが発動し、
そこで損失が確定してしまいます。

この時、もともと預け入れしていた、
1億円の範囲での損失であればいいのですが
それ以上であれば、それが借金になります。

この借金は、通常の借金と違って、
ギャンブルとみなされ、
自己破産もできないという場合もあるので
最大限の注意が必要ってわけ。

この信用取引とよく似た取引に
FXなどの証拠金取引があります。

FXで借金を背負ったという話は
滅多に聞きませんが、
過去に一度だけ、
「スイスフランショック」の時に
借金を背負った人が何人かいました。

このように投資では、
自己資金以上のお金で投資ができる取引があります。

こうした取引を使って、
投資やトレードで一度、大損をした人は
それを「悪」と決めつける人も多いけど、
僕はそうは思わない。

僕も長年FXをやってきているし、
そのおかげで経済的にも時間的にも
豊かな生活をさせてもらってます。

ただ、どんな便利なものにも必ずリスクがある。
自動車は便利だけどスピードを出し過ぎると
命を落とすこともあります。
それと同じように投資も大きく儲けようと思えば
全財産を失うリスクもあるってこと。

投資やトレードで大損し、
それを悪と決めつけている人は、
自分がやっている投資の
リスクを学ばなかっただけです。

「リスクとは、自分が何をやっているか、
よくわからない時に起こるものだ」
Byウォーレン・バフェット

この言葉に尽きるわけです。
8月5日の日経平均大暴落の翌日、
Xではこんな書き込みがよく見られた。

「新NISAで追証…」
「NISAで借金背負わされた…」

これぞまさしく、
自分が何をやっているか、
よく理解していない人達です。

NISAは現物取引。
絶対に追証も借金もありません。

もし、本当に追証や借金が発生したなら、
それはNISAをやっているつもりで、
何か他の投資をやっていたってことです。

自分がこれからやろうとしている投資には
どんなリスクがあるのか?
まずはそこを学ぶのが第一歩。

次にそのリスクを把握したなら、
そのリスクを回避する、
もしくは最小限に抑える方法を学ぶ。
そうすれば投資はまったく怖くはない。

だから、これは僕がいつも言うことですが
投資はまずはじめに誰から学ぶかが重要。
それが、その人の投資スタンダードになるから。

僕はFXを行う時にこう教わった。
「親のしに目よりまずは損切」

どんな状況にあっても、
必ず損切を入れろ!という意味です。
これ以外のことは、さほど重要じゃない。
そう教わりました。

だから僕はトレード歴15年、
合計20000回以上のトレードを行ってきましたが
一度だって損切を入れなかったことはない。
その甲斐あって、ノロノロ運転ではありますが
今は大きな資産になっています。

参考までに、僕のトレードルールは、
・レバレッジは通常10倍以下
・損切は通常、資金の5%以内
・勝負をかける場面でも上記の1.5倍
これを守っています。

でも周りを見るとこんな人が結構います。
・損切は入れない
・フルレバレッジ
・海外取引所を使ってハイパーレバレッジ
誰だ?こんなこと教えたのは!?

信用取引もFXもフルレバレッジでの取引は
一般道を時速240キロで走るようなもんです。
そして損切を入れないということは、
ブレーキ無し、シートベルトなしで走るようなものです。

もう一度言いますが、
誰に教わったんだ、それ!

ちなみに「つみたてNISA」は、
損切が逆にリスクになりますからね。
自分がやってる投資をしっかり理解する、
それが一番重要です。

PS
信用取引で大損をした実業家。
保有株数からして損失は最大でも5億円程度かと。

彼の資産からすると、
この程度の損失は蚊に刺された程度だと思います。
だからお金無くなったキャラは
演技である可能性が高い。
もしくは、普段の富豪っぷりの方が演技だったか。

もう一つ可能性があるのが、
信用取引のレバレッジは、
「お客様ごとに設定」
となっています。

通常、一般客であれば3倍程度なのですが、
中には、10倍20倍の顧客がいるとか…

もし、この実業家が20倍のレバレッジで
信用取引を行っていたら、
それは演技ではなく、彼は本当に
地獄の底をさまよっているかも知れない。。

怖いのは信用取引ではなく無知。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!