お金の知識

保険をやめてもQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は下がりません。

保険

FIREを目指す方は一人の例外もなく一旦、支出の見直しをする必要があります。単純に余計なお金を使わないためです。ここで光熱費を節約したり、食費を削る方もいますが、それは費用対効果が低いです。

もっと一発で、劇的に支出を下げられるのが保険です。言うまでもなく人生3大支出は…

・家
・車
・保険

家と車の見直しも場合によっては必要ですが、それはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)、つまり生活の質を下げることに繋がってしまいます。ですので出来れば手を付けたくない。

でも保険は?
保険をやめたところでQOLは変わりません。ひとつも困りません。だから保険を見直すだけで、生活の質を下げることなくFIREに一気に近づく場合もあるのです。

まず大前提に基本、民間の生命保険は一切必要ありません。
(ただし例外もあり。それは後ほど)

なぜかというと、日本の場合、公的な保険(社会保険と年金)がかなり優れていて、これだけで、ほとんどのケースが賄えるからです。

この辺はメルマガでも何度も話をしていますが、まず医療保険は高額医療費制度があるので必要なし。ガン保険も同制度で賄えるので必要ありません。

ここで必ず先進医療の話が出てきます。もしガンになった時、保険適応外の治療も出来ますよと。そもそもなぜ、保険適応外なのか?そこを考えた方がいいです。効果があるかも知れないし、ないかも知れない。つまり、保険適応にするほどの実績がない治療法ってことです。

結論を言えば医療保険の類は、99%の病気が貯蓄で賄えます(20万円程度)

次に死亡保険。これは考え方と価値観によりますが、僕は個人的にこれも必要ないと思います。まず独身の方。これは絶対に必要ないでしょ。あなたが死んで金銭的に困る人はいないんだから。

次に結婚していて子供がいない方。これは微妙なラインで、あなたが男性であれば奥さんのために、いくらか残してあげたいと思うかも知れません。ただ、基本的には奥さんが働ける人であれば必要ないと思います。

問題は子供のいる家庭。あなたが男性であなたが亡くなったら…まず遺族年金が入るので、最低限の生活はできると思います。さらに奥さんが働けるのであれば、おそらく今とほとんど変わらない生活が出来るかなと。

問題はまだ子供が小さくて学費が掛かる場合。学費も色々な救済措置があるのですが、ここばっかりは100%ではありません。

だから僕も子供の学費ぐらいは残してあげられたらなというのは理解できます。一般的には1000万円から2000万円ですね。つまり、ここだけが例外で、貯蓄でこれだけの金額がない人は、この部分にだけ保険をかければいいと思います。

ちなみにこれは参考までに我が家で、もし、同じ状況だった場合。僕の年齢が47才。下の息子がいま10才なので20才になるまでの10年間保険を掛けたとします。

僕が死んだとき1000万円おりる保険で月々の掛け金は約3000円です。これで十分でしょ。僕は個人的にこれさえも必要ないと思いますが…

なぜかというと日本の男性が45歳で亡くなる確率は0.149%です。1000人に1人です。ちなみに50代で0.245%です。1000人に2人。この確率にお金をかけますか?って話。

降水確率0%なのに、万が一、と毎日傘を持ち歩くようなもんです。確かに保険に入っていて良かった!という人がいるのも確かです。でも、それって宝くじと同じで、どこかには当たってる人もいるでしょう。

僕が声を大にして言いたいのは、1000人に1人は保険で救われています。でも残りの999人は保険料で苦しんでいるんだよってこと。

不安を煽って庶民からお金を巻き上げる商売。これが保険屋です。これって何かに似てませんか?そう、コロナですよ。メディア、特にテレビは散々恐怖を煽りました。

「ついに東京で1000人を超えました」
「いよいよ2000人になりそうです」

こうして散々煽った結果、テレビはどこも最高の視聴率を取りました。でも、その裏では飲食店が閉店に追い込まれ、自殺する人も大勢出てしまいました…

保険も似たようなもの。
「明日死ぬかも知れませんよ」
と恐怖を煽って保険を契約させる。だけど、明日死ぬ確率、若くして亡くなる可能性ってどれぐらいあるんだろ。

ちなみに保険屋がよく使うトークがこれ。
「今では2人に1人がガンになる時代です」

これも数字のマジックでこれは生涯、ガンになる確率ですからね。40代男性がガンになる確率は0.6%、50代男性がガンになる確率は1.5%です。60代でさえ5.4%です。

急激に上がるのは80代からで38.8%。
これらトータルで2人に1人ってことですから。生きていくうえでリスクは必ずあります。でも、一個一個のリスクすべてに保険をかけていたらキリがありません。

たくさん保険をかけて安心するかもしれない。けど、その一方で保険料が負担になり、生活の質を下げていたら何の意味もありません。

保険の根本的な考え方は、起きる可能性がそこそこ高くて、起きた時に損害額が大きなものに保険をかける、です。例えば自動車事故とかね。だから自動車保険は必ず入った方がいいです。

いま、あなたが入っている保険。起きる可能性はどれぐらいあるか?そして、もしそれが起きた時に、どれぐらいの損害額になるか、そのあたりをよーく考えてみましょう。

保険の場合、公的制度を100%理解することが答えに繋がります。生命保険の類は一切必要ないってことが分かると思います。

ちなみに積立保険の類、あれはぼったくりの投資商品ですから、あれもまったく必要はありません。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!