よく頂く質問として次のようなものがあります。
「YouTubeで何かを学ぶのはあり？？」
結論から言うと僕の基準では「NO」です。いくつか理由があるのですが、まずYouTubeの動画というのは、アルゴリズムを理解している人なら分かると思いますが、あれは、自分から情報を取りに行ってるように見せて実は「ただ見せられているだけ」なんです。
どういうことかというと、例えば「トレード手法」と検索します。ここで上位表示される動画はあなたにとって、有意義な動画ではなくて、運営者と広告主にとって都合がいい動画です。
YouTubeもテレビ同様に広告で成り立っています。つまり、より広告料の稼げる動画、もしくは、高い広告料を出している企業に関連した動画が自動的に配信されているだけなんです。
だから必ずしもあなたにとって役立つ動画が見つかるとは限りません。「役立ったつもり」になっているだけです。これが一つ目の理由。
そして二つ目の理由。これが多くの人が気付いていない大事な部分。仮にYouTubeで有意義な動画が見つかったとしましょう。それでも僕は、YouTubeで学ぶことはしません。
なぜかというと、動画というのはただ流れてくる動画を見ているだけ。
【考えることをしないんです】
だから生まれた時からスマホがあるZ世代と言われる若者たちは、僕達世代よりも思考力格差が激しいと言われています。
Z世代の多くは動画で何かを学んでいます。そういう若者は文章が読めません。大人でも最近は文章が読めなくなっている人が多いと聞きます。文章が読めないというか行間が読めなくなっているんです。だから表面上の文章だけを読んで批判する人が多い。
行間を読むというのは、隠された本当の狙いや考えを推し量る事。そうした思考力が失われてきているのです。
でも、Z世代の中にも知ってか知らずかそのことに気付いて動画よりも本を選ぶ人がいます。こうした若者は、思考力が磨かれて、とんでもないことを平気で成し遂げてしまいます。
YouTubeはただ見せられているだけ。考えることをしません。その結果、思考力が失われ行間が読めなくなってきている。
これってビジネス、人間関係、もっと言えばコミュニケーションが大事な人間社会にとっては致命的だと思うんです。
僕はビジネスもトレードも普段の仕事も「センス」で決まると思ってます。ここでいうセンスとは洋服のセンスとかそういう話じゃありません。
人間的なセンス。
「何でここでそれを言うかな…」
「こんなことも言わないと分からんかね！？」
そう思う人間が多々います。
やっぱりこれってセンスだと思うんです。センスのない人間ってやっぱり文章を読むことをしない。行間を読むことをしないので、思考力やコミュニケーション能力が失われているんだと思います。
僕もYouTubeはよく見ます。でも、それはあくまでも娯楽だけ。バイクの動画だったりお笑いだったり、そこまでです。YouTubeで何かを学ぼうとはしません。
我が家の教育方針もこれです。うちでは小3からスマホを持たせていますがYouTubeだけは禁止しています。
YouTubeを見るぐらいならゲームをやっている方が全然いいんです。ゲームは意外と頭使いますからね。
でもYouTubeは頭を一切使わない。使うのは利き手の握力だけ。YouTube見ている人を俯瞰で見てみてください。まるで廃人のようですから（笑）
YouTube、tiktokの類は麻薬と一緒です。一度見だしたら、ずっと見てるでしょ。その間、ずっと思考が止まってるわけですから。あなたが想像するよりもずっと恐ろしいコンテンツだと思います。
だから大事なのは、このチャンネルだけを見ると決めてそのチャンネルが更新されていなければ閉じる。これがYouTube中毒から抜け出す方法です。
何かを学ぶにはやっぱり本。最悪、漫画でもいいと思います。
