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円安は止まったのか?

円安

最近、このような質問を頂きます。

Q:円安は止まったのでしょうか?

結論から言うと、このような経済的な質問は「分からない」です。毎回言うことですが、未来の経済なんて誰にも分かりません。もし分かる人がいるとしたら、その人は世界一の金持ちになっているはずです。

でも、YouTubeとかで経済の話をしている人は、お金持ちどころか収入がYouTuberですよ。矛盾してますよね。

だから未来の経済は誰にも分からない…をスタートラインにするべきです。その上で事実をしっかり見ていくことが重要。

まずこの円安を引き起きしていた要因の一つが日米の金利差にありました。日本は相変わらず金融緩和によるゼロ金利政策。アメリカはインフレ脱却のため、金融緩和から金利引き上げに動いていました。

しかし今月20日、突如として日銀が事実上の金利引き上げを発表。これにマーケットが反応し、一時130円台まで円高が進みました。

これにより円安は止まったのか?という見方が多くなってきたのですが、まずテクニカル的に見ていこうと思います。

本格的に円安トレンドが始まったのが2022年3月ごろからです。それまで112円から116円近辺でもみ合ってドル円相場が一気に円安方向へ動きました。

そこから2度ほど押し目を作って10月17日に151円を記録。そこから今は円高へ動いているわけですがこの下落がトレンド転換なのか、それとも調整局面なのかは、今のところ誰にもわかりません。

ただ前回安値の130.300円は割り込んでいないので、ここを割り込むまでは上昇が続く可能性があります。

また長期トレンドを表す200DMAはまだ上側を向いているので、こうした指標を見る限り、まだ円安方向への圧力が強いと言えます。これがテクニカル的に見た見解。

では、そのほかの要素はどうか?
ぶっちゃけ日本という国をあなたはどう思いますか?技術開発や少子化対策は後回しで高齢者ばかりにお金を使う国を。現役世代は30年間も給料が据え置きで我慢、我慢の連続。

そんな国に未来があるでしょうか?僕は客観的みて明るい未来が予想できない。おそらく世界中の投資家がそう見てます。円安の根本的な問題は金利差じゃない。日本という国の構造的な問題だと思います。

というわけで、予想に意味はないけど僕は個人的に円安トレンドはまだまだ始まったばかりで、ここからが本格的な円の大暴落になると思ってます。

そうなると物価はさらに上昇…あっ。ついでにこの話をしておきましょう。

世の中的には食料品やエネルギー関連の物価高が叫ばれていますが、本当の問題はそこじゃないと僕は思っています。

食料品やエネルギー関連は生きていく上で最低限の物資です。値段が上がっても「買えない」で困る人はほとんどいないでしょう。

でもどうですか?今の世の中、食料品やエネルギー関連だけでは生きることは出来ますが楽しむことは出来ません。

先ほども言いましたが、日本の現代人は我慢我慢の連続です。やりたいこともできず買いたいモノも買えません。

これが、いっときの現象ならいいのですがこの状態が何年も続くとストレスから病気になると思うんです。そしてストレスから犯罪も増えます。

やっぱり現代人は世の中を思いっきり楽しまないと。そのためには物価高について行く必要があります。

僕達も今年の年末年始は2家族でニセコで過ごすことにしています。2年前まで一泊1部屋5万円ぐらいだったコンドミニアムが今年は12万円です。5連泊する予定なので1家族60万円近くになります。そのため誘ったけど断れた家族もいました。

あっ。言っておきますが高級コンドミニアムじゃないですからね。スタンダードクラスでこの値段です。もう普通の会社員じゃいけないレベルまで値段が高騰しています。

このように会社員の給料だけではもう衣食住をキープするだけで精一杯の時代。その状態で我慢を続けていると精神衛生上よくありません。

そしてゆくゆくは病気になり犯罪が増えどんどん暗い国になっていく。これが本当の問題だと僕は思っています。

以前のように娯楽を楽しむためには会社の給料+副収入を得るか、起業しなければいけない時代になりました。個々がそうした意識を持たないとこの国は本当にヤバい状態になっていくと思います。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!