僕は3年前からまた趣味であるバイクをはじめたのですが、この頃からちょっと自分の中での価値観が変りました。結論から言うと・・・
あまり将来のことは考えず、いま、やりたいことやろうよ!と。
やっぱり今の日本って30年続く不景気のせいか、将来に不安を抱え、やりたいことを我慢している人がほとんどです。
その結果、国全体に閉塞感が漂い、成功している人を素直に認められず多くの人が足の引っ張り合いをしている。
いや、僕もそうだったんです。だから、出来るだけ倹約に努め、稼いだお金は全部投資に回していました。将来、どうなるか分からなかったから。
そうした“我慢の人生”を続けてきたせいか、成功した人を見ると、言葉では「おめでとう」と言っていても、心のどこかで…
「どうせすぐにダメになる」
「あいつ調子に乗ってるな」
と思うようになってしまっていたんです。そんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。(コンサル業失格です…)
でも、またバイクに乗り出してここ数年で味わったことのない充実感を得てるんです。すると、頑張っている人を見ると素直に100%で応援できるようになったし、そんな人が成功すると自分事のように嬉しくなれました。
やっぱり人間は「心の状態」がすべてです。
「バイクは最高!」っていう話ではありません。あなたも、我慢せず好きなことをやろう!って話です。
コロナにはじまりロシアの軍事侵攻、そして安倍元総理の銃撃事件…暗いニュースばかりの日本ですが、どれもあなたの人生にはあまり影響がないはずです。だから本当にやりたいことをやって欲しいと思います。
逆に、いつ自分もこうした暗いニュースの当事者になるか分かりません。誰もに共通して言えることは、「明日があるかどうかは分からない」ってことです。
明日、どうなるか分からない。だから今までは…「いざという時のために備えよう」が世の中の常識でしたが、そうして我慢した人生は間違いなく充実感を奪います。
明日があるかどうかわからない。だから、やりたいことは我慢せず今日やる。
なんか今の日本人(僕も含めね)は人生の本質を見失ってる気がするんです。例えば医療の発達で世界トップクラスの長寿の国になりました。でも、今を生きている人がいない気がします。
ZOZOの前澤さんをはじめ、月まで行けるようになりましたが、隣近所、町内の家、実家に行くことはなくなりました。
ビルはどんどん高くなったけどその中で働く人の気は短くなった。
何でも合理化されてきたけどその分、知恵が少なくなってきた。
そして・・・
お金を沢山使っているけど得るものは少なくなっている気がする。たくさんの買い物をするけどその分、楽しみが減ってる気もする。
人生の本質は何か?
これを忘れちゃって得体の知れない何か、を追い求めている結果だと思う。その得体の知れない何か?とは、僕はだんだん答えに近づいてきているんだけど…お金、権威、名声、地位、役職、世間体、こうした1ミリも幸せに直結しないものだと気付いてきた。
確かに何をするにしても多少のお金は必要。でも、本当に気が付いて欲しんだけど、必要なお金なんて、ほんのちょっとだけ。
ここに金融の街、ウォール街にまつわる有名な寓話があるので紹介しましょう。
投資で大成功した投資家が長年の夢だった
「家族で無人島へ移住」することになりました。
そこでは毎日家族で趣味の釣りを楽しんで過ごしていた。
新鮮な魚は焼いても刺身でもおいしくて
その投資家は、この魚をもっと釣るには、
どうしたらいいかを考えていた。
たくさんの魚が釣れたら、
毎日、魚が楽しめるし人に売って儲けることも出来る。
そう考えた彼は、今よりもっと大きな船を購入した。
しかし、大きな船は購入したけど
人員が不足していたので今度は人を雇うことにしました。
そこで息子が言いました。
「お父さん、もっと稼ぐためにはどうしたらいいの?」
お父さんはこう答えた。
「魚のすり身の工場を作って売ればいい!」
また息子が言いました。
「その次は??」
お父さんは答えました。
「すり身の工場をNY市場へ上場させるんだ!」
また息子が聞きます。
「その次は???」
お父さんはこう答えた。
「そうだな、すり身の工場の株を売って
家族で無人島へ移住し、毎日釣りを楽しめばいい」
当然、息子はこう返した。
「もうやってるじゃん」
お父さんは、ここでようやく
自分のやってきたことの意味のなさに気が付いた。
お金は人生の本質を失わせる。だから、まずは本当にやりたいことは何か?それをビジョンとしてしっかり持つこと。
そのお金を稼いだら、やりたいことを実行する。人生はこの連続で充実していく。