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円安は止まったのか?それとも継続か?

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「円安は止まりましたか?」
という質問をいくつか頂いておりました。それに関してトレーダー目線でお話します。

結論から言うと「わからない」ということになります。逆に「わかる」という人は凄いですよね。YouTubeなどを見るとエコノミストが無責任にテキトーなことを言ってますが、将来の経済の動きなんて分かるわけないじゃないですか。

まずそこをスタートラインにするべきで「円安は止まったか、止まってないか」の議論は本来、意味はありません。

トレーダーも投資家も将来の価格を予想したり上がるか下がるかを当てることじゃないんですよね。

「動きに対応する」
というのが、正しい表現だと思います。

だから円安になれば円安の対応を。円安が止まれば、止まった時の対応を。だから、極論を言えばどっちでもいいんです。円安だろうと円高だろうと対応をするだけだから。

だから予想はしない。予想に意味はないってことです。

というわけで・・・
答えは「分かりません!」・・・
と、言いたいところですが今日はあえてエコノミスト風に予想してみます(笑)

まあ材料は出揃いましたよね。まずは円安はまだまだ止まらないという仮説から。テクニカル的に言うと、上昇が始まったのが104円ぐらいから。そこから、ほとんど戻しなく152円までいったわけです。そりゃあ、どこかで調整入りますよ。というのが、率直な感想です。

テクニカル的には133円、125円ぐらいまで戻しても全然おかしくはありません。(※現在は140円)

例えばアベノミクスでは約80円から125円まで上昇したんですよね。でも、その上昇の間も、調整局面として、半年ぐらい落としている期間があったんです。

だから上がりっぱなしの相場なんて絶対にないし、上昇トレンドでも、必ず調整が入ります。その調整が「今」という可能性は高いと思います。

そして、調整が終わったところから第二波の始まりと見るのが常識的な見解。ドル円の月足を見ればよく分かりますが、まだまだ移動平均線との乖離がありますのでまだ「上がり過ぎ」と言えるでしょう。

移動平均線近くまで落ちてきて、はじめて、第二波の始まりか?もしくはトレンド転換か?という話になります。今はまだ上がり過ぎたものが落ちてきた程度。

次に円安が止まらないという仮説の根拠はやっぱり日米の金利差でしょう。この金利差があるうちは基本、円売りドル買いの流れが継続します。つまり、円安になりやすいということ。

現在の金利は、円の金利が0.1%、米ドルの金利が3.25%です。この金利差でわざわざ円を買う人いないでしょ。

というわけで円安はまだまだ止まらない、という仮説の根拠を説明しましたが、僕はどちらかというと、こっち側の考えです。

では逆に円安は止まったという仮説の根拠は?これは、やはり何と言っても日銀の介入。過去の歴史を見ても、日銀は介入して負けたことがないんです。

日銀が円安を止めようと本気を出せば必ず止めること出来る、というのが、これまでの歴史です。また今回の介入の指揮を執っている財務省の神田財務官は…

「円買い介入の原資は無限にある」

と言い放ちました。この一言でトレーダーは凍りつきましたね笑。さすがミスター財務省と言われる男、たった一言で投機筋の動きを止めました。

これが今のところ揃っている材料です。トレーダー(投機筋)はどちらかというと、円安方向で勝負したいと思っているはず。

なぜならトレードは、トレンドフォローが基本でトレンドフォローの大原則は、長期の流れに逆らわないってことですから。長期のトレンドはまだまだ円安方向です。だからトレーダーとしてはドル円をロングにしたいところ。

でも日銀と財務省は何が何でも円高に持っていきたい。できれば、120円程度で落ち着かせたいという思惑がるんだと思います。最悪でも152円の高値は絶対に超えちゃいかんと。そう思っているでしょう。

この投機筋と日銀のバトルがここから繰り広げられるわけです。過去は日銀の全勝です。僕が知ってる限り3勝0敗なのかな。

今度はどうか?今のところ日銀が10円ほど下げることに成功しているように見えますが、まだまだ勝負は分かりません。

僕は個人的に予想はしませんが、この金利差が続く限りは日銀が不利かなと思ってます。目先では155円、来年には200円なんて歴史的な相場も見れるかも知れませんね。

もし、そうなればベーシックインカムを発動しないと国民は食べていけなくなるでしょう。

僕が今日言いたいのは、こんな予想じゃないんですよね。冒頭にも言いましたが、トレーダーは円安でも円高でもどっちでもいいんです。ただ、対応するだけだから。

だから、こんな不安定な世の中でも強いんです。トレード技術を身に付けておけばどんな時代が来てもお金を稼ぐことが出来る。

だから僕は、いつも言ってるけどトレード技術だけは一時の金儲けではなくどこかの時点で真剣に学んだ方がイイよってことです。

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2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!