投資

経済の未来は誰にも予想できない。そこをスタート地点にすべき理由。

以前に僕が大本命の一つとして挙げていた米国株の銘柄が、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)でした。

あれから約一年…いまエヌビディアの株価はどうなっているのか?教材を発売した当初は187ドルほどでしたが今は394ドル、400ドルに迫る勢いです。わずか一年で資産が倍程度になった計算です。

なぜ、こうした予想が可能なのか?これは予想ではありません。「未来予想」なんて言葉はありますが、未来を予想することは誰にも出来ません。投資ではまずそのことを受け入れるべきです。

テレビやYouTubeなどでは、「来年の経済予想」とか「来年の株価はどうなるか」みたな話題が後を絶ちません。なぜ出来もしないことをするのかというと、数字が取れるからですよね。

しかし何度も言うように未来に何が起きるかなんて誰にも予想はできないんです。じゃあ投資家というのは何を判断材料に投資しているのか?

それは過去と現在を繋いでその延長線上にある可能性にお金を投じているのです。

野球に例えると分かりやすいです。例えばジャイアントとタイガースの試合。7回を終了して5対3でジャイアンツがリードしています。

ジャイアンツのピッチャーは初回から奪三振ショーを披露する好調ぶり。失った3点も味方のエラーによるものです。これがこの試合の過去のデータ。

現在はどうか?現在は7回表タイガースの攻撃。ピッチャーは投球数もまだ80球で体力に余裕がある。おそらく9回まで一人で完投する見込みだ。これがこの試合の現状認識。

さあ、過去と現在を繋ぎ合わせどちらが勝つか賭けてみよう。

当然、賭けるのはジャイアンツだと思います。僕もそうします。勝つ可能性としてはかなり高い。よって強気のBETとなるでしょう。

しかし、ここで試合の現状認識を間違えるとどうなるか?点差はわずか2点。タイガースファンのあなたは、感情が先走りして「タイガースが逆転するはずだ」とタイガースに賭けるかも知れません。

気持ちは分からなくはありませんが、
「点差は2点」
「ピッチャーは調子がいい」
「体力もまだある」
「完投する見込み」
「失点はすべてエラーによるもの」
という現状認識からは間違った判断と言えます。

このように野球の試合というのは最後の一球まで勝敗は分かりません。未来は誰にも分からない。

それは投資も同じです。しかし、過去と現在の正しい現状認識さえあれば、野球のように可能性の高い方に賭けることができる。

もちろん必ず勝つとは限りません。野球だって9回に突然ピッチャーが崩れてタイガースが勝つかも知れない。でもその可能性は低い。

投資家というのは、過去と現在を結び、その延長線上に来る可能性が高いものに投資をしているだけなんです。

エヌビディアに投資したのもまったく同じ。エヌビディアの過去は半導体メーカーとしての実績は抜群。業績も株価も安定していた。

そして当初エヌビディアは、
・AIの半導体にも参入
・メタバース関連にも参入
・コロナ禍でゲーム機の需要が高まる

こうした現状認識ができていたので、2022年以降、株価が上がる可能性が高かったということです。

じゃあ、これからの日本株はどうなるか?過去と現在を繋いでみましょう。

日本の過去は、
・IT産業に乗り遅れた
・AI産業も完全に後手に回ってる
・労働生産性が極端に落ち込んだ
・GDPは中国に抜かれた

現状認識としては、
・少子化対策はパッとしない
・新しい産業は生まれていない
・ゾンビ企業が過去最多
・貿易赤字も膨らんでいる
・GDPでインドに抜かれるのはほぼ確定
・米国の影響を受けやすい
・円安は再び加速している
・でもなぜか株価は上がっている

さて、この過去と現状認識であなたなら買いか売りか、どっちに賭けますか?って話です。

僕達は日本人です。日本が大好きです。でも、投資をする時はフラットな目線で見なければいけない。先ほどのタイガースの話と一緒で日本人ポジションから「日本は必ず復活する」と、思い込んでいると投資では失敗します。

過去、そして現在。僕はこれしか見ていません。未来なんか誰も分からない。僕だけじゃなく過去と現在がしっかり見えている人は皆こう言うでしょう。

「日本は売りだ!売って売って売りまくれ!」

株価が上がっている今だからこそです。

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2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!