ご存じのようにリーマンショックはサブプライムローン問題が引き金となりました。この時、一部の投資家はサブプライムローンの異常さを叫んでいました。でも、米政府関係者は楽観的な見方をしていた。
当時のFRB(米連邦準備制度理事会)の議長ベン・S・バーナキン氏は次のように言っています。
「我々はリスクを認識しているが、大きな金融危機に繋がるとは考えていない」
また当時の米財務省長官ヘンリー・ポールソンも次のように言ってます。
「アメリカの経済はいたって健全だ」
この発言があったわずか数ヵ月後、リーマンブラザーズは破綻した。
今年3月10日。皆さんもご存じのようにカリフォルニア州のシリコンバレー銀行が経営破綻しました。そのわずか2日後の3月12日、ニューヨークに本社を置くシグネチャーバンクが破綻。
そして5月1日サンフランシスコに本社を置く、ファースト・リパブリック・バンクが事実上の経営破綻、しかし、この時はJPモルガンが救済的な買収をいています。わずか2ヵ月の間に中堅銀行3行も破綻するという異常事態。
そんな状態の中、FRBのパウエル議長は
「アメリカの金融システムは健全だ。破綻した銀行は例外的だった」
と述べています。バイデン大統領も
「銀行システムの健全性は確保される」
と述べています。この流れ・・・似ていませんか?2007年に起きたサブプライム問題に。歴史は繰り返すと言いますが、裏に深刻な問題がある時に限ってアメリカ政府は楽観的な発言を繰り返します。
実は2007年のサブプライム問題で経営破綻したのはリーマンブラザーズだけじゃありません。リーマンブラザーズの破綻よりも先にニューヨークに本社を置く投資銀行、ベアー・スターンズが破綻しています。ただこの時もJPモルガンが救済的な買収を行っています。
今回もファースト・リパブリック・バンクをJPモルガンが救済。まったく同じ流れで来てるんですよね。
そして株価の動きまで似ています。2007年にベアー・スターンズが破綻した時も株価は急落するもいったん落ち着きを取り戻します。
しかし、その後リーマンショックが起きて株価は歴史的な大暴落となりました。今回もシリコンバレー銀行にはじまり、ファースト・リパブリック・バンクの破綻で株価が急落するも今は落ち着きを取り戻しています。
不気味なぐらい同じ動きをしています。そしてこの動きを追従するかのように今度はテクニカル的にも暴落のサインを形成しようとしています。
アメリカ株大暴落のXデーはいつか?チャート上の重要な節目と次なる金融不安が重なる時…その日はやってくる。
