「勝ちは知る可くして、為す可ならず」
これは孫子の有名な言葉です。これを直訳すると、相手を変えることは不可能。相手は思い通りにならないということを前提に戦略を練る。
そう考えると、「自分を強くする」という戦略以外、考えられないと、僕は解釈していますが、「孫子の兵法」は解釈が色々なのでまた違った意味で捉えている人もいるでしょう。
悩みも問題も、ほとんどは相手が自分の思い通り動いてくれないことが原因です。
「なんで、あいつはこうなんだ!」
「ふつうはこうだろう!あーだろ!」
こんなふうに自分の描いたシナリオ通り、事が運ばないことに人はストレスを感じる。けど、そもそも自分以外の誰かはコントロール不能だと分かっていればどうだろう。
するとコントロール可能な唯一の存在、「じぶん」を動かすしかない。
「強い自分」「負けない自分」を作る。それなら自分の思い通りに出来るわけです。と、言っても、どうすれば、そんなことができるのか?
答えは一つしかない。「強い自分」「負けない自分」とは言い換えると「今よりダメにならない自分」ってこと。つまり、いま、自分がどんな状況でもそこが「どん底」と設定する。
例えばいま、年収が300万円の人は、そこが「どん底」だとすると、それ以上はもう落ちようがないので、上がるしかない。
年収が1000万円の人も同じ。そこを「どん底」と設定するば、さらにそこから自動的に年収を上げられる。
こうして「上がるしかない」と思えば、年収を上げるためにはどうしたらいいのか?そこを考えるようになるので行動に移せるようになる。
これは年収だけではない。「仕事」も「地位」も「人格」も「人脈」も同じ。いまが「どん底」だと設定すれば必ず人間的総合力は上がってくる。
今まで後退ばかりの人生だった方は、「どん底」を設定せず「まだ下がある」そう思っていたから、どんどん落ちるのです。
さあ、設定してください。いま、あなたは「どん底」です。つまり、もう上がるしかないのです。