コラム

リスク評価のできない人達

多くの人は「リスク評価」をすることができません。僕は10年以上前からトレードをやっているので「リスク評価」が、すでに日常的思考になっているので、これが当たり前だと思っていましたが一般的にはそうでもないようです。

例えばコロナで亡くなった方の割合は60歳未満では0%、重症化率は0.01でした。65歳以上で見ると致死率が0.18%、重症化率が0.26%でした。
(厚生労働省データより)

このデータを見てコロナに対するリスクをどう評価するか?今も街ではマスクをしている人が沢山いますが、必要ありますか?先月からまたワクチン接種がはじまりましたがワクチン必要ですか?

先ほどのデータ。こんな程度のリスクを恐れるのなら、それはもう家から一歩も出ない方がいいと思います。車にひかれて死ぬ確率とほぼ同様だから。

少し前にこんなこともありましたね。マイナンバーカードのトラブルによりカードを返納している人が続出したと。これぞまさしく「リスク評価」できない人の典型的な例です。

トラブルが発生したのは公式発表で約9000件です。9000件と聞くとすごい件数のように聞こえます。でも、これがマスコミの罠でもあります。マスコミが確率ではなく件数で発表する時は、たいてい大したことはありません。

マイナンバーカードの申請件数は最新のデータで9614万人、約1億人です。そのうちトラブルが発生したのが9000件。確率にすると1/10000です。0.01%です。

これが実際にどれほどの確率かというと、東京ドーム超満員の中から3名程度。ほぼ当たらないでしょ。

もっと正確に言うと、1から100まで書かれたカードを引いて、2回同じカードが出る確率です。
(1/100×1/100=1/10000)

ほぼ奇跡のような確率です。ちなみに宝くじで高額配当が当たる確率は1/100000ですから、宝くじを買う人はアホですよね。

「買わなきゃ当たらない!」って言うんですけど確率を見れば分かる通り、買っても当たらないからね笑。

このように合理的に判断できるかどうかは今後のあなたの人生を左右すると言ってもいいでしょう。

宝くじを買うお金があるならその分、米国株を買った方がいい。ワクチンを打ってマスクをするよりもスポーツジムへ行って体を鍛え、禁煙、禁酒、食事制限をした方が予防になる。

保険なんて合理的に考えると絶対に必要ない。セールスマンはこう言います。
「万が一に備えて保険に入っておきましょう」

もう言ってるじゃないですか?「万が一」って笑。その通りで保険を使うなんて、1/10000程度の確率なんです。これ「ほぼ当たらない確率」です。

表面的な数字に惑わされるのではなくしっかり確率で評価する。

マイナンバートラブルの時は、こんな発表でした。

「マイナカード誤登録が9000件以上!!」

そう聞くと、とんでもないことが起きたと思うかも知れません。

でも、「マイナカード誤登録は0.01%以下でした」と聞かされるとどうでしょうか?きっと、ここまで大きな騒ぎにならなかったと思います。

この世に「絶対」はありません。だからリスク評価が必要で、あなたの心配しているその出来事はどれぐらいの確率で起き、もし、それが起きた時、どんなリスクがあるのか?

ワクチンを打ったり保険に入ったり宝くじを買ったり、こうした人は確率で物事を判断できない。だから万が一にお金を使い失っている。

そして目の前にある危機から目を逸らそうとする。AIにより仕事が奪われると言っても何の行動も起こさない。いまある職業の4割がAIに置き換わると言われているのに。

1/10000の確率は行動するけど、1/2の確率では動かない。訳わからないけどこれが現実です。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!