あなたは間違っていませんか?“お金の使い方”
これは、よく言われることですが、お金は稼ぎ方よりも使い方の方が難しい。なぜなら、お金の使い方ひとつで、人生そのものが幸せにもなり不幸にもなるから。
以前の記事にも書いたが、資本主義での成功の答えを言えば、「消費の先送り」ということになる。
どういうことかというと、いまある現金を、消費するのではなく、とりあえず資産に変え資産からのキャッシュフローで消費するということ。
ひとつ例を挙げると、例えばネットビジネスで1億円を稼いだとする。多くの人は、この1億円で家を買ったり、車を買ったりしてしまう。
そうして、現金は消えていき、家は明け渡した時点から価値は減っていき、車はエンジンをかけた時点で中古車となる。結果、価値のほとんどない中古の家と車だけが残る。
「消費の先送り」とは、稼いだ1億円をいったん資産に変える。株、不動産、国債、インデックスファンドなど。
何にしても良い資産というのは、毎年、金利を産んでくれるので、この金利で消費をするということです。
家を買っても車を買っても、そのものに価値がなくなったとしても資産は永遠に残る。基本、価値を高めながら。金利で消費をする分には、何を買ってもいい。極端な話、女に貢いだり、豪遊したり…そういったクダラナイことに使っても大丈夫。
なぜなら、金利は毎年もらえるから。黙っていて入ってくるのが金利の素晴らしいところだから。だから一回二回ぐらいであれば、クダラナイことに使っても痛くも痒くもない。
ただ、本物の投資家と呼ばれる人達は、金利でまた資産を買い、金利をどんどんと膨らませていく、これが複利というもの。
このように消費の先送りというのは、「先に払い、あとで使う」ということ。この原則に従ってお金を使えば、おそらく、この先、お金に困ることはない。
さらに言えば、楽しみは先に延ばせば延ばすほど、幸福感は増えていく。旅行も旅行中よりも計画段階や旅行の前日の方がワクワクするものです。
これと同じように消費も何かを買う時より、買う前の検討段階の方が楽しかったりする。つまり、消費の先送りというのは、幸せの時間を一層増やすことにも繋がるのです。
大富豪と呼ばれる人達の中には、クレジットカードを持たない人がいるというのも、この原則があるから。
クレジットカードは、「先に使い、あとで払う」という仕組み。これは先ほどいった原則の
真逆になってしまうので、ポイントなどの特典はあるにせよ、幸福感は減ってしまうのです。
僕も二年前にプラチナカードにハサミを入れた理由もここ。「先に使い、あとで払う」このルーティンを終わりにしたかったから。今は、限度額が“ほぼ無制限”のデビットカード。
大富豪というのはお金を稼ぐプロであると共に、お金をどう使えば幸福になれるか?ということを常に考えているので、カードを使わない人も多い。
世界一の投資家、ウォーレン・バフェットがなぜ多額の寄付をするのかというと、彼はこう言っている。
「これ以上に、幸せなことはない」
価値があるか、ないかという基準も大事だが、それ以上に幸せか、そうじゃないか?こっちを基準にお金を使っている。
ただ、そうは言っても多くの人が、家、車、洋服、豪遊などにまだ価値を感じている。これは他人がどうこう言おうが、その価値観は、なかなか変わらない。
だから、一度死ぬほど稼いで死ぬほど使ってみること。そうすれば、きっと気が付くはず。「なんだ…こんなもんだったか」と。