コラム

誰かの最悪は誰かの最高でもある。

比較

庶民の味方、スシローに続き昨日、ユニクロも値上げを発表しました。誰もが一度は買ったことあるだろうユニクロのフリースが1000円も値上げするそうです。元々1980円の商品ですから値上げ率は50%近いです。他にもいくつかの商品が値上げになるそうです。

昨日はもう一つ、僕達の生活に打撃を与えるニュースがありました。ロシア問題により木材価格が高騰しています。これにより家具や住宅が大幅値上げになることが予想されます。

僕は先物取引で木材価格も見ていたので、これは気になっていました。今年のはじめ頃からずっと上昇していましたので。

スシローにしてもユニクロにしても木材にしてもいずれも原因は原材料の高騰や物流コストの高騰が原因とされています。

昨日はもうひとつ、電力ひっ迫のニュースもありました。これは差し迫ったピンチではありませんが、いずれ大変なことになると思います。

なぜかというと、こちらは他の値上げと、ちょっと性質が違って、電力ひっ迫の原因の一つは老朽化…一部の原発施設がもう古くて動かせないんです。

これを聞いた時、僕は本当に本当に日本はもうヤバいと思いました。同時に、腑に落ちたというか、ある意味の納得感のようなものを感じました。

老朽化。老いて朽ち果てる現象。これって原発だけではなく日本全体がそうなっているんじゃないかなって思います。

例えば高速道路。例えば住宅。例えば公共施設。バブル期に出来上がったものがすべて老朽化してきています。

よくこんな話、聞きませんか?結婚して新居に引っ越した時、家電や家具をすべて新しいものにします。新婚ですからそれもいいと思います。しかし、モノの寿命はたいてい同じです。家電で7~10年と言われています。家具も大事に使えば一生モノですが、だいたい10年前後で腐ってきます。

だから新婚当初にすべて新品にしてしまうと同時多発的に家のモノが壊れてくる。洗濯機が壊れ、冷蔵庫が壊れ、掃除機が壊れ、家具も腐ってくる。買い替えるとなると数十万の出費、ヘタすると100万円単位のお金が掛ってくる。

さらにその頃には結婚当初の愛情もなくなり…「私達、そろそろ別れましょうか?」となり一つの家庭が崩壊するのです笑。

まあ、たまに聞く話ですがこれと同じことが日本という国で起きてるんだと思います。バブル期に全てを建てたもんだから壊れる時期も一緒。そして何よりも老朽化しているのはモノではなくこの国を作ってきた人達。

政治家、官僚、大企業の役員達。何が問題かというと、自分たちが老朽化していることにさえ気が付いていない。

今の豊かな日本を作ってくれたのはもちろん彼等。その功績に関して僕達は感謝を忘れてはいけない。けど、いま日本がとてつもないピンチを迎えている原因も彼等。そして年老いた彼等ではこのピンチは乗り越えられない。

でもこれ。悪いのは彼等じゃないんですよ。いつまでも彼らを持ち上げている僕らが悪いんです。政治家や大企業の社長さんを前にすると、ついつい彼らを持ち上げてしまう。そんなことされると誰だって調子に乗ってしまう。

だから僕達がすべきことは彼らに出会ってもスルーする。決して過去の功績を褒めたり持ち上げたりしない。感謝は心の中だけですればいい。そうして表舞台から去って頂かないと本当にこの国は滅んでしまいます。

全部、しわ寄せは庶民に来ます。このままの状態が続けばどうなるか?所得は徐々に減り物価は少しずつ上がっていく。

すると、まずは衣食住の食から影響が出ます。僕が子供の頃、お寿司が食べられるのは年一回、お正月だけ。外食なんてした記憶がありません。もうすぐ、こうした食生活になるでしょう。

次に影響が出てくるのが衣食住の衣。もうすでに一部若者の間でそうなっていますが服は古着を安値で買うようになるでしょう。

それも出来ない人は自宅にある服を何年も着ることになると思います。なぜかというと、服は高級品になるから。

最後に衣食住の住。家は本当に悲惨な状況になると思います。新しい住宅が建てられなくなるので、ほとんどの人が築50年の家に住むようになります。

そして一番怖いのが医療費。この先、医療費も値上げになることが予想されます。すると、ちょっと風邪引いたぐらいでは病院へはいけなくなるし体調が悪くても我慢する人も出てくると思います。そして、小さな病気もほっておけば大病になる。

こうしたことが現実に起きようとしています。

現状認識はこんな感じです。とは言え悪いことばかりではありません。確かに日本国内の状況だけを見ると戦後最悪な状況です。しかし誰かの最悪な状況は誰かの最高の状況でもあります。

例えば日本では「円安円安たいへんだ…」と騒いでますが、為替は相対的な価値で決まりますから米ドルの価値は上がってるわけです。

つまり現状認識さえ正しくつかめれば、それに対して対応が出来るということです。対応できた人は逆に豊かになれる。

つまり、ネガティブなニュースばかり耳に入りますが、未来はあなたの行動次第ってことになります。

気象予報士は、雨でも「天気が悪い」とは言いません。なぜか?雨は全ての人にとって「悪い」とは言えないからです。農家の人にとっては「恵みの雨」というぐらい、雨が降ってラッキーと思う人もいる。つまりすべては「捉え方」次第ってことです。

最悪だと思う状況も海外投資というツールを使えば「最高」に変えられます。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!