お金の知識

実は債権者より債務者の方が強かったりします(笑)

借金

「悪いんだけど月末までに返すから30万円貸してくれない」

「いいけど、絶対に返してよ!」

「大丈夫!絶対に返すから!」

これは実際に僕が経験したお話です。10年ほど前、友人であるH君に30万円を貸した。理由は聞かなかったけどおそらくサラ金か何かだと思う。

しかし月末になってもH君から連絡もない。仕方なく僕からH君に連絡をした。

「30万どうなった?」

「あー、悪い!もう少し待ってくれない?」

「・・・マジか」

その日から僕は、もう少しっていつだよ…と思いながら毎日を過ごすことになったのです。結局、返ってきたのは半年後。半年の間、いつもどこか頭の片隅に30万円があった。そしてお金が返ってきた時には、なぜか僕が謝っていた。

「返してくれてありがとう!急がせて悪かったね。」

「いやいや、大丈夫!助かったよ!」

(あれ…なんかおかしくないか?)

実はお金は貸した瞬間に借りた側より貸した方が弱くなります。この出来事から、もう少し前…15~17年ほど前には真逆の出来事もありました。

メルマガでも何度か書いていましたが、僕は起業する時、約800万円の借金を背負っていた。まあ、これを返すために起業したとも言えるのですが。

ただ僕は一時的にまったく収入がない中、毎月20万円以上の支払いに追われていた。普通に考えて絶対に払えない。そう思った僕は開き直ることにした。というか、もうそれしか道がなかった。

そこで僕は弁護士さんに間に入ってもらい、債権者4社の方を呼びつけて話し合いをした。はじめ彼らは、弁護士がいるにもかかわらず、かなり威圧的な態度だった。

「これどうするの!おたく払えるの!」

そこで僕は開き直った。

「悪いけど、返すお金は1円もない!無いものはどーしょうもない!」と。

すると彼らは態度を一変させ・・・

「じゃあ、毎月1万円ずつでもイイから払ってくれないかな?」

この時、僕は思ったんです。あれ?これって、もしかすると、借りてる側の方が強いんじゃないかなって。

この10年以上も前の2つの出来事でも分かるように、お金は貸した瞬間に立場が弱くなります。相対的に借りた方が強くなります。

このことを誰よりも知っているのが、実は投資家たちです。

投資家たちは自分のお金で投資はしません。融資を受けて投資を行います。ちょっと言葉は悪いけど、人のお金で投資をするのです。

例えば8000万円の不動産を買おうと思った時、自分では2000万円しか出しません。残りの6000万円は銀行に出させます(融資)

すると、もし不動産が大暴落して半値になったとしても8000万円の半分ですから4000万円、自分では2000万円しか出していませんから、まだ2倍の価値があります。魔法みたいですよね(笑)

これはリスクを誰に負わせるか?という視点から投資家が考えているからです。出来るだけ自分のお金を出さずリスクを抑える、なおかつリターンを得る。これが投資家です。

ここでも同じようなことが言えると思います。やっぱり、お金は貸す側より借りる側の方が強いと。世間一般では絶対にお金の貸し借りはいけません、そう教わります。

そしてどちらかというと、貸すよりも借りる方(借金)が悪だと教わります。でも、お金は借りた瞬間に強くなります。そして貸した瞬間に弱くなります。借りるのはケースバイケースでOKだけど、貸すのはどんな場合でも良くありません。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!