以前にジャーナリストの木村太郎さんがテレビでこんな話をしてました。
「戦後…僕たちはこういう国を作りたいというものがあった。国民、みんながそこを目指していた。どういう国かというと…“ご飯がおなか一杯食べられる国”
そういう国に日本をしたかった」
胸に響きました。今は当たり前のようにご飯が食べられる。けど、戦後貧しかった時代はそうじゃない。
これも木村さんが言っていたことですが、当時は衆議院の選挙ポスターに…
「いわし一匹、米三合」
と書かれていたそうです。これが党の公約だったそうです。意外だったのはここから。当時の人達はこう言います。
「自分たちが、そういう国を作りたかったから作った。あとの世代のことは考えずに。だから何も残せてなかった…申し訳ないけど、しょーがない。僕たちが作りたかったんだから」
めちゃくちゃ、考えさせられました。僕は、勝手に昔の人達を美化して彼らは僕たちのために、こんな豊かな国を作ってくれたんだと思っていた。けど、そうじゃなかった。
彼らがそういう国を作りたかったんです。自分たちがご飯をお腹いっぱい食べることしか考えていなかった。だから僕たちには、何も残せなかった…申し訳なかった…と。
これを聞いて僕は、昔の人は自分の人生を精一杯いきていたんだなぁと思った。自分たちの、やりたいように。自分たちが、なりたいように。
僕はそれでいいんだと思いました。世のため、人のため、未来のため…それも大切ですが、やっぱりまずは自分です。
昔の人が食料に飢えていたのと同じように、いまの人も何かに飢えているものがあるはず。
それを満たしていく。それが結果として、昔の人が僕たちを飢えさせなかったように僕たちも未来の子供たちに何かを残せるんだと思います。
今の時代は何に飢えているのか?
答えはもう出ているはず。
「精神的豊かさと、経済的ゆとり。このバランス」
これですよね。僕たちはいま、これに飢えている。これを僕たちが“じぶんのために”取りに行く!そうすることが、未来の子供たちにも繋がる。未来の子供たちにもバランスの良い人生を残せる。
世のため、人のためと立派なことを言う人もいます。でも、それって本当かな?と。僕は人はもっとワガママでいいと思う。自分の欲しいモノを取りに行く、自分のしたいことを思いっきりする、それが結果として将来、子供たちのためにもなる。そう信じています。