多くの人は、この世の万物にレッテルを貼って生きています。僕の例で言えば…
【なすび＝絶対にまずい】
みたいな。このように、見た目や想像、過去の小さな体験だけで、もうすでにこれはこういうもんだと決めつけて生きている。
政治家＝悪い奴だ。
税務署＝やなところ。
中国人＝卑怯
若者＝なっとらん。
ってな感じゃないですか？でもこれは本当なんだろうか？自分が勝手にレッテルを貼ってフィルターの掛った目で見ているだけかもしれない。
またこうとも言えます。僕は起業当初、税務署に申告漏れを指摘され追徴課税を受けたことがあります。そのとき、僕はまだ未熟で担当税務官に食って掛ったんです。
「はあ？何でこれ以上税金払わないといけないんだよ!!」
今考えるとホントに恥ずかしいんだけど、かなり態度が悪かったと思います。すると、やっぱり税務官も威圧的な態度になるんです。
「太田さん、払わなければいけないものは、きっちり払って頂きますから!」
まるで、金融の取りたてのような感じでした。それから、時が経って数年後にまた税務署のお世話になりました。
この時僕は【税務署＝いやなところ】というレッテルを取り除いて接してみた。すると、彼らもやっぱり以前とはぜんぜん違うんです。というより、めっちゃイイ人達でした。
対人というのは、いつも自分を映し出す鏡です。自分が威圧的なら相手も威圧的になる。自分が穏やかなら相手も穏やかになる。税務署が嫌なところではなく、実は自分が嫌な奴だったんです。
レッテル貼りをやめたとたん、一瞬で世の中が変わります。
というか、そのレッテルは明らかに間違えている場合が多いです。例えば、中国人＝悪い奴・嫌な奴・きたない奴ってレッテルを貼っている人が多いですが明らかに間違い。
確かに中国人にもそういう人もいるでしょう。けど、それは日本人だって同じでしょ。みんながみんなそうじゃない。中国人は基本的に日本人に憧れていますよ。僕が知ってる限り、日本人より日本人っぽいというか義理人情・恩を大切にする民族です。
まだまだ間違えているレッテルが沢山ある。例えば、仕事やビジネスで言えば…結果を出すには苦労や努力は付きものというレッテル。
一体誰がそんなこと言ったでしょうか？確かに僕もそう思っていてそう言っていた時期もあります。申し訳ない笑
けどね、今になって思い起こせば、あんなものは努力でも苦労でもなかったかな？って。傍から見ると…「あいつ頑張ってるな」って思われた時期もありましたが、ぜんぜん頑張ってないし。
ただ好きだからやっていたってだけの話。結果を出すのに努力も苦労もいらないんです。そんなものより、たった一つのきづきの方が重要です。
お金に関しても間違えたレッテルを貼っている人が多いですよね。
【お金＝悪】
【金持ち＝悪人】
って感じのレッテルを貼っている人多いでしょ。これは100パー間違いだと断言できます。お金自体は悪くも良くもない、フラットな状態。
「お金の稼ぎ方で知恵が見え、お金の使い方で人格が見える」
と言うように、お金は人を映し出す鏡なんです。例えば、銀行強盗して１億円を得ました。そのお金で毎晩飲んで食って遊んでいたらどうでしょう？それはどうしたって悪ですよね。
けど、そのお金は実は病気で入院している子供の手術代だったらどうでしょう…ちょっと複雑になってきます。
このようにお金自体は良くも悪くもない。問題は稼ぎ方と使い方なんです。だから、なんか凄いことをしてお金を稼いでも、それで毎晩飲んで食って下水に流していたら大したことない人間に見える。
逆になかなか結果が出なくて少しの報酬しかもらえなくても、それを世のため人のために使っている人は素敵ですよね。
お金はその人を映し出しているだけに過ぎないんです。
そしてお金に関してはもう一つ間違えたレッテルが存在する。
【お金を稼ぐ＝難しい】
というレッテル。このレッテルは今すぐ剥がしてゴミ箱に捨てた方がイイですよ。
