マスコミの情報に惑わされる日本人。
「情報」は、人を欺くために流されることもあります。商売上の利益や宗教の勧誘のために、戦略的に流される洗脳目的の情報もあります。
だから、どんな内容の「情報」かではなく誰からもたらされた「情報」なのかが大事です。つまり世の中には、様々な意図を持った「情報」が溢れているのです。
これらに惑わされないように、そしてうまく利用できるように、「情報を自分の哲学をもって読み取る力」を身に付ける必要があります。
みなさんは、マスコミや週刊誌のデタラメな情報に惑わされていませんか?証券会社に雇われたアナリストの言うことを鵜呑みにしていませんか?(これが最も懸念されます)
彼らは、どういう目的でその情報を流しているのでしょうか?そこには必ず意図があります。一度、頭の中で疑問を持って考えてみることです。
“What do you want?”
(あなたはいったい何が欲しいの?)
本屋に行けば、お金に関することが書かれた本がたくさん出版されています。
「主婦が1億円稼いだ方法」
「最強投資マニュアル」
「20XX年、日本破綻!!」
「日本バブル再来!!」
「1ドル250円時代!!」
「1ドルは50円までいく!!」
実にさまざまな意見があるようです。余談ですが、僕は、ほとんど本を読みません。本を読むと5分ほどで眠たくなるんです。。。
だから、例えば今から「株の投資を始めよう」と思ったら、まず、実際に自分で情報集めに動くんです。証券会社に電話してしつこく聞いたり、税務署に電話して税金のこと聞いたり、市役所なんかもよく使います。いろんなデータを無料でくれますからね(笑)
それから、実際に株投資で成功してる人や、失敗した人、その道のオタクみたいな人にも直接話を聞きに行ったり。これが結構楽しいんです。
そして、その後、自分でやってみて一通り体験した後に、YouTubeなどでチェックするんです。そうするといろんな意見が参考になって、またいろいろと試したくなるんです。
体験するよりも前にYouTubeを見たり本を読んでもあまりピンとこないですし、リアリティがないから頭に入らないですよね。そして何よりも固定概念が入り込むことが嫌なんです。
インフォメーションとインテリジェンスの違い
話は戻りますが、しかし、実際にこれだけたくさんの情報が氾濫していると、普通どれが正しいのか、何を信じればいいのかわかりませんよね。そこで大事になるのが…
“インテリジェンス”です。
これが「情報」という武器を、自分の味方につけるために絶対に必要なものなんです。日本人に「情報」という日本語を英訳させると、ほとんどの人がインフォメーションと訳します。しかし「真の情報」という意味での正解はインテリジェンスです。
あなたは、アメリカ中央情報局は知ってますよね。
そうです、CIAです。
このCIAは、Central Intelligence Agencyの略です。インフォメーションではないんです。
イギリスのSIS(イギリス情報局秘密情報部)、いわゆるMI6。
これもSecret Intelligence Serviceの略で、インフォメーションではありません。
インフォメーションとは誰でも簡単に得ることができる、単なるデータです。インターネットでも、図書館でも新聞でもテレビでも簡単に手に入ります。
しかし、インテリジェンスとは、世の中に氾濫したこの無数のインフォメーションの中から本当に自分にとって必要ものだけを選び出す能力であり、自分の知識や哲学を通して導き出された、ほんの「ひとしずくの情報」のことなんです。つまり、“情報を読み解き、真実を見抜く力”のことなんです。
先ほども書きましたが、世の中に溢れた情報の中には、敵を惑わすためにまかれたウソの情報や、利益を上げるために作られた情報の罠もあるはずです。インテリジェンスによって、それらを見抜くことが大事です。
インテリジェンスを身に付けるには?
「世の中にはびこる稼げる情報って本当だろうか…」
「コロナの情報って何が本当なんだろう…」
「年金が足りないって本当?不安です…」
どうやら、あなたのモヤモヤとした不安感は、このインテリジェンスを身に付けることによって霧が晴れ、この先何をすればよいか見えてきそうです。
特に、金銭的不安は、お金のインテリジェンス、“ファイナンシャル・インテリジェンス”を味方につけることで、ほぼ解消できます。
ではこのファイナンシャル・インテリジェンスを身に付けるには、どうしたらいいのか?
世界にはお金の専門家と言われている人たちがいます。もちろん日本にも。たとえば、証券会社の営業マンや、その証券会社に雇われているアナリスト。「資産運用に最適だ」と、投資信託を勧めてくる銀行員。FP(ファイナンシャルプランナー)という肩書を持った保険のセールスマン。元・外資系投資銀行に勤めていたという投資コンサルタントなどなど。
僕はこれらの人たちを、勝手に「金融商人」と呼んでますが(笑)
これらの人たちは、富裕層に資産運用のアドバイスをし、自社の取り扱う金融商品を売ったり、情報提供料をもらったりしています。でも、なぜ彼らは他人をお金持ちにする前に、自分をお金持ちにしないんでしょうか?
アドバイスできるだけの情報と知識があるなら、自分自身がお金持ちになったらいいのに。
不思議ですよね。そう、彼らの狙いは手数料です。
もちろん、これらの人たち全員が悪意があってやってるわけではないですし、仕事なので仕方がないことも分かっています。
しかし、僕が実際にいろいろな人から、この手の相談を受けた経験から言わせてもらうならば、かなり悪徳な金融商人もたくさんいるようです。
さらにもう少し言わせてもらうなら、もっと情けないのは、お金持ちの方です。お金の知識がないため、自分で資産運用について判断できず、彼らのアドバイスを鵜呑みにし、すべて人任せ。まるで金融商人のカモです。
こういう、お金があってもファイナンシャル・インテリジェンスがない人のことを僕は「本物のお金持ち」とは思いません。なぜなら、彼らのお金はいずれ無くなるからです。彼らは“期間限定の金持ち”なのです。
本物のお金持ちから学ぶしかありません。
あなたなら、自分よりサッカーが下手な人から、サッカーのアドバイスを受けますか?最も有名な投資家ウォーレン・バフェットはこんなことを言っています。
ウォール街で働いている金融商人を皮肉った言葉です(笑)
ということで、あなたが真のファイナンシャル・インテリジェンスを身に付けたいのなら、
「本物のお金持ち」から学ぶしか方法はありません。
「インテリジェンス」は、信頼できる良い仲間からのみもたらされるものです。時間をかけて良い情報を共有できる人間ネットワークを作りましょう。
それには、まず自分が先に“与える”ことです。まさに、GIVE & TAKEですね。
運よくお金持ちになれた人はいるけど…
コンサルをやっていると大小問わずお金に困った人によく出会います。僕が出会った悲惨な債務者たちの多くは、かつて「そこそこお金持ち」と言われた人たちだったのです。彼らはみんな同じことを言っていました。
「借金をしても、稼いですぐに返せると思った」
みなさん余程、お金を稼ぐことには自信があったのでしょう。では、彼らはなぜこんなことになってしまったんでしょうか?
それは、正しいお金の知識がなかったからです。お金を「稼ぐ」能力はあっても、せっかく稼いだお金を「守る」能力がなかったのです。
若くして数億円という大金を稼いでいたプロスポーツ選手が、引退するときにはほとんどお金が残っていなかったり、数年前に話題になりましたが音楽プロデューサーKさんのように一度は大金を手にしても、数年後には借金を抱えているというケースは少なくありません。
あなたもニュースなどを見て、不思議に思われるかもしれません。彼らの多くは、収入が増えると、それに伴い支出も増え、税金も増え、生活水準も上がっていき、ますます稼がないといけないと思い、仕事に精を出す。
そしてさらに収入が増えると、ますます支出が増え、税金も増え、豪邸を建て、高級車に乗り、豪遊する。
もっとお金が必要だと思い、もっともっと仕事に打ち込む・・・。これの繰り返し。だいたいこんな感じではないでしょうか?
もし、彼らに「正しいお金の知識=ファイナンシャル・インテリジェンス」があったなら、こんなことにはならなかったでしょう。それだけの稼ぎがあったのなら、10年もあれば莫大な資産を築けていたはずです。
永久に入ってくる数千万円、イヤ数億円を手に入れることができていたかもしれません。“あるルール”さえ知っていれば、たった10年でゴールできたのです。
彼らは、実はゴール目前だったんです。お金を流す順序をちょっと間違えただけなのです。しかし、彼らの周りには、お金のことを教えてくれる人たちはいなかったのでしょうか?
いたはずです。
おそらく僕が金融商人と呼ぶお金の専門家たちが。ただし、彼らは「正しいお金の知識」ではなく、自分たちの手数料のために都合がいい知識を与えたのでしょう。そして、金融商人たちは、寄ってたかって、知識のない彼らを食い物にしたのでしょう。
このように、「お金持ちになること」と「お金持ちであり続けること」は全く違うのです。あなたは、ぜひこのことを肝に命じてください。
運よくお金持ちになれたとしても、
運よくお金を守れる人はいないのです。
お金を維持・管理していくためには、お金の知識が必要なのです。そして僕がもうひとつ気付いたことがあります。
期間限定のお金持ちとリアルリッチ
それは、アメリカ人のお金持ちと、日本人のお金持ちの違いです。アメリカ人のお金持ちは、昼間から友達とワインを飲み、ゴルフをしたり、1ヵ月もの間、豪華客船でクルージング旅行に出たり、仕事も何もしてないんです。そして、何よりも精神的に余裕があるんです。
僕も毎年ハワイへ行くのですが、
「この人たち働いてないのに何でこんなに金持ちなんだろう」
なんて疑問に思っていました。
それにくらべて日本人の金持ちと言われている人たちは、みんな忙しそうに働いていました。スマホはいつも鳴りっぱなし。まるで忙しいことがステータスであるかのように。
稼いでも稼いでも不安なのか、もっともっと収入を増やそうとしていました。せっかく豪邸を建ててもあまり家にいる時間がなく、家族と過ごす時間もない。ましてや、1ヵ月もの間、クルージング旅行なんて行けるはずもありません。なにがこんなに違うのでしょうか?
答えは、簡単です。
所得の源泉が違うのです。
アメリカ人の金持ちは「資産」からの収入。日本人の金持ちは「労働」からの収入なのです。
「労働収入」はいつ終わりが来るかわかりません。会社が倒産したら終わりだし、自分が病気になって働けなくなったら終わり。それに比べて「資産からの収入」は永遠です。要は、“元気に狩りが出来るうちに家畜を買え”ということです。
僕は、「ワーキング・リッチ」と「リアル・リッチ」は分けて考えています。「ワーキング・リッチ」とは、働くことができる間だけの「期間限定の金持ち」
「リアル・リッチ」とは、「永遠のお金持ち」つまり「本物のお金持ち」です。
さらに詳しく言うと、僕の定義では、「リアル・リッチ」とは、精神的にも経済的にも豊かで、多くの資産を保有し、その資産を守り継承していく知恵を持つ、永遠の不労所得者のことである。
男は年収で選ぶのではなく総資産で選べ。
ところで、日本には「リアル・リッチ」はいると思いますか?世界の長者番付ベスト100の中に何人の日本人が入ってるか調べてみると、長年に渡り世界第2位と呼ばれた(もう中国に抜かれて3位ですが)経済大国なのに、2020年はたった2人だけです。
ユニクロを運営するファーストリテイリング社長の柳井正さんと、ソフトバンクの孫さんだけ。しかも、それぞれトップ100位の中で見れば下位の方です。
なぜこんなに少ないんでしょうか。
これは、「年収」ではなく、「総資産」でランキングを付けるからなんです。要するに、日本人のお金持ちの評価基準は「年収が多い人」ですが、世界のお金持ちの評価基準は「資産が多い人」なんです。
最近、女性の方々がよく「婚活」をやってるみたいですが、みなさんやはり、男性陣の「年収」が気になるところでしょう。でも、年収を聞いても、「本物の金持ち」かどうか分かりませんので注意してください。
例え、年収が3000万円あったとしても、税金で半分近く持っていかれますし、高級マンションに住み、高級車に乗っていれば、お金はほとんど残らないかもしれません。あと何年この収入を維持できるかもわかりません(笑)
では独身女性のみなさんに簡単に「リアル・リッチ」を見分ける方法を伝授しましょう!こう聞けばいいのです。
「年収はどのくらいですか?」ではなく、「あなたの収入は、どこからの収入ですか?」と。つまり、「収入の源泉はどこですか?」と聞くのです。
サラリーマンならこう答えるでしょう。
「給料です」
会社経営者や役員ならこう答えるでしょう。
「役員報酬です」
自営業者は、
「商売の売上からです」なんて言うんでしょうか。
だいたいの人の収入源はこの中のどれかでしょう。同じ年収3000万円だったとしても、これらの収入の源泉になっているものはすべて事業・ビジネスです。はたして、これらの収入を産みだしている事業やビジネスが20年後、30年後、確実に存在しているでしょうか?
いくら今、年収が3000万円あったとしても、20年後も30年後も、その収入が確実に取れるでしょうか?でもその中に…
「不動産からの収入です」
「株の配当金です」
「印税収入があります」
という人が現れたら、迷わずその人に興味を持つことをお勧めします。その理由は、言うまでもありませんね。収入の源泉が、資産だからです。