コラム

騙されないために。情報は常に俯瞰して見ることが重要です。

情報

安倍元首相の事件から10日が経ちました。そろそろ現実を受け止めなければいけない頃ですね。

これは僕も師匠に教わった考え方ですが、何事も自分事のように捉え考えてみる必要があると。この件は自分には関係ない、この人は嫌いだから聞く必要ない、そういった傲慢さを捨て自分事のように考える。

そうすると、新しい自分へ成長できます。だから今回の事件も、僕はもちろん安倍さんとは
知り合いでもないし、お会いしたこともありません。でも、自分事のように考えてみた。

国民全員がそうすることで少しは安倍さんの死が意味を成してくるんじゃないかと思います。

僕が今回の件で本当に思ったのは、これはぜひ、皆さんにも聞いて欲しいのですが
「情報を常に俯瞰してみる」ということです。

色々調べてみると今回の事件はどうやら犯人の思い違いが原因のようです。安倍さんが関わっていた宗教団体に個人的な恨みがあっての犯行だったと。

確かにネットを見ると安倍さんとその宗教団体は深くかかわりがある…みたいな書き込みが多数ありました。中には教祖的な存在だったとする記事まで。

でも、実際はそんなことはなく、政治家というのは宗教団体に限らず、多くの団体と関わりを持ちます。経済界、学校法人、スポーツ系などなど。

そうした沢山ある団体の一つがその宗教団体だったというだけの話でした。それを、さも陰謀論のようにおもしろ可笑しく記事を書く輩がいるわけです。

すると反安倍派はその記事を拡散させます。そこでまたその記事が誇張されどんどん拡散されていく。時にはさも本当かのように合成写真や加工された動画まで拡散されます。

こうしたものを信じちゃう奴って世の中に沢山いるんです。だから大切なことは情報を拾った時、「本当かも知れないしウソかも知れない」といったように常に情報を俯瞰してみることが重要です。

ここで「確証バイアス」という言葉を知っておくと役に立ちます。確証バイアスとは、ある事柄について自分に都合のいい情報ばかり集めてしまう心理現象です。

人間は思い込みや固定概念でまずは決定を下す。その次の段階で情報を集めるというプロセスを辿ります。

この「情報を集める」という段階で確証バイアスが働くということ。例えば、コロナワクチンの時を思い出してみよう。ワクチンを打つか打たないか?これで日本中が分断しました。

コロナワクチンを打つと決めた人は政府が言ってるのだからワクチン接種は正しい。周りのみんなが打ってるから私も打とう。

このように、みんなと一緒がいいという価値感、政府が言ってることは正しいという固定概念、これによりすでに自分の中で結論が出ていたはず。

そこに僕のような「ん?ワクチン?俺は打たないけど」というような奴が表れた。するとワクチンを打つ私が正しくて太田が間違っているという情報を探し始めるのです。

その情報を探しているのだから「ワクチン接種は正しい。打たない奴はバカ」というような情報ばかり目につくようになる。

そうして「ワクチン接種は正しい」という確証のようなものを得て安心しているのです。いや、安心したいのです。

でも、そもそもワクチンを打つか打たないかは個々の状況で変わってくるのだから正解はその人の中にしかないはずなんです。僕はほとんど人と接触しない特殊な生活を送っている、だからリスクリワードを考えてワクチンを打たないと選択をしただけ。

ただそれだけで仮に海外旅行の予定が入れば打つし、特段、予定が入らない限りは打つ予定はない。

結論を言うと・・・

自分の価値観や固定概念だけで情報を取捨選択していると非常に危険だということ。常に自分は間違っているかも知れない、という意識を持ち逆側の意見も聞いてみる。あなたのその答えに合理性はあるのか、客観的な証拠はあるのか、そういったことを常に考える。

今回の容疑者にそうした思考が少しでもあればこのような悲劇は起きなかったと思うんです。そして、これは誰にでも起き得るということ。確証バイアスが行き過ぎた状態を「洗脳」というのだと思う。

だから洗脳されないためには、常にこの情報は間違っているかも知れない、と情報を常に俯瞰してみるということが大切です。参考にしてください。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!