入っていい保険とダメな保険がある。
少し前にtwitterで話題になったニュースがこれ。
「第一生命がコロナ保険を発売開始」
世の中には保険に助けられている人もいるので全否定はできませんが、個人的なことを言えば僕は民間保険は一切必要ないと思ってます。もちろん、今回のコロナ保険も。そもそも保険というのは、どのような場合に入ればいいのか?
それは起こりうる可能性がそこそこ高く、なおかつ、もし起こった時に損害額が大きなもの、これにのみ保険を掛ければいいわけです。
これが基本的な考え方で、これさえ覚えておけば保険に入ればいいか、入らなくてもいいかの判断基準が出来るはずです。
入っていい代表的な保険がこれ。
例えば代表的なものが火災保険。賃貸などでは、ほぼ強制的に加入させられます。なぜか?
まあまあの割合で起き、もし起きた時には損額額がとてつもなく大きいからです。数千万や場合によっては億を越える損害が出ます。こうなったら払えないですよね。だから、ほぼ強制で入ってもらうのです。
車の損害保険もそう。例えば物損事故。電柱やガードレールを壊すと数千万円の損害です。実際に僕が経験した話ですが、僕の住む北海道ではロードヒーティングが整備されていてこの設備を壊すと数千万円の損害です。
僕も一度、この設備に激突して壊したことがあります。その時、保険に入っていて良かったと思いました。
このように、起こる可能性がそこそこ高くて損害額も大きいものは保険に入った方がいいです。
ダメな保険はこれ。みんな入ってるでしょ…
じゃあ。みんな大好き生命保険はどうか?
僕は日本国民である限り、一個も入る必要はないと思ってる。判断基準は同じ。例えば医療保険。入院日額1万円とかいうあれです。
日本には高額医療制度があるので月5~10万円以上の医療費は掛からない仕組みになってます。つまり病気や怪我をしての損害額はマックス10万円ってことです。10万円ぐらい払えるでしょ(笑)
10万円払えないから保険に入るという人はいないと思います。そもそも、その10万円をもらうために、毎月いくら払うんですか?ってことです。
今回のコロナ保険も一緒。
コロナに感染したら10万円が貰えるそうですが、10万円もらうために毎月980円払うんですよ…貰えない確率の方が圧倒的に高いのに。バカでしょ(笑)その980円でネットフリックでも契約した方が絶対にいいと思うんだけど。
死亡保険も考え方は同じ。誤解を恐れずハッキリ言えば、あなたが死んで経済的に困る人は誰もいません。日本では残された家族に遺族年金が支払われます。お葬式代?今は昔と違ってお葬式も安いです。身内からの香典で十分に賄えるでしょう。
日本はこのあたりはさすがで、日本人に生まれただけでセーフティーネットがしっかりしています。だから過剰に心配して保険に入る必要はありません。
それでも「心配だから入りたい」という人は、もうそれは保険が一種の精神安定剤みたいなもんだから入った方がいいのかも知れませんね。
けど、覚えておいてください。保険に入っている時点で、お金持ちになれる確率は一気に低くなります。保険に入っていたら、ぜんぜんお金が貯まりませんからね。投資とか出来なくなります。
要は今の日本の保険って高過ぎなんです。収入に対する割合が高すぎるからみんな貯金が出来ないんです。
もっとも入っちゃいけない保険がこれ。
そこで、こういう人もいるんです。「じゃあ積み立て型の保険ならいいでしょ!」と。
これが最も入っちゃいけない保険です。
あれは単にインデックスファンドを保険会社を通して買っているだけですから。今どき、ネット証券でクリック一つで買えるものを、わざわざ高い手数料を払って保険会社から買う意味ありますか?銀行窓口で投資信託を買うのと何ら変わりありません。無駄以外の何ものでもありません。
「いいのよ俺は。節税のためにやってるから!」
という人もいますが、これが一番アホな答え。
税金を安くするために、保険会社に手数料を払うとか本末転倒です。そんなことをするなら、未来の子供たちのために一円でも多く税金を払った方が良くないですか。
追記…ついでに言うとウイルスソフトも保険みたいなもん
ついでに言うと、ウイルスソフトと生命保険はよく似ています。意外と知らない人が多いのですが、最近のパソコンはウイルスソフトがはじめから付いています。
Windows10はかなり優秀です。iphoneはもともとウイルスに感染しません。もちろん100%ウイルスに感染しないわけではありませんが可能性としてはかなり低いです。
そのわずかな可能性のために、わざわざ年間何万円も払ってウイルスソフトを入れる必要があるでしょうか。
生命保険も同じことが言えます。現役世代が不慮の事故や病気で死ぬ確率は宝くじで一等が当たるよりも低い確率です。こんな低い確率のために年間いくら払っているでしょうか?
ウイルスソフトもそうだし保険にしてもそうですが日本人は過剰だってこと。「そこまで必要ないよ!」ってことにかなりお金を落としている。これもすべて不安産業。不安を煽ってお金を巻き上げる。最も簡単に儲かる手法ですが、そろそろネタバレです。