最近かなり問い合わせが増えているのですが旧facebookやインスタグラムに掲載されている広告について。
芸能人や著名人の名前を語った投資案件。これは本物だろうか？という問い合わせです。
結論から言うと、ぜんぶ詐欺です。お恥ずかしい話…僕も引っ掛かってしまいました笑。
僕はネットビジネス業界15年です。そんな僕は絶対に詐欺になんて、引っ掛かるはずがないと思っていたのですが、見事にやられてしまいました。
僕がやられたのは1年ほど前です。いつものようにフェイスブックを見ていたら、「孫正義の新プロジェクト始動」という記事を見つけました。
僕は孫さんが大好きなので、何の迷いものなく記事をクリックしたんです。すると、「NHKオンライン」にアクセスされました。本物そっくりのページで見分けが付きませんでした。
その記事によると、孫正義が仮想通貨を運用する新しいプラットフォームを始めたと書いてあったんです。ここで口座を開き、お金を預けるだけで月利5％ほどの利益が得られるということでした。
登録は簡単で、電話番号を入力するだけ。すると、その電話番号に、音声案内が届き、あとは、その音声に従うだけで口座が開設できると。
僕は完全に信じてしまいました。信じたというよりは、疑う余地がありませんでした笑。
孫さんが仮想通貨に興味があることも知っていたし、広告には孫さんの顔写真も掲載されていたし、NHKオンラインで紹介もされていたし、月利5％ってもっともらしい数字だったからです。
結局、この話はウソで、それから約1ヵ月の間、僕のスマホには海外の訳のわからない業者から毎日30件ぐらい電話が来るようになってしまいました。金額的な被害はありませんでしたが、個人情報が海外業者へ流出してしまいました。
僕が知る限り、これがこの手の詐欺のはじまりです。それから旧facebookやインスタグラムで似たような広告をよく見るようになりました。
僕はニセ孫さんに騙されましたが、最近では、ホリエモンやひろゆきの名前を語ったもの。
芸能人で言うと、田村淳さんや中田敦彦さんなど意識高い系の芸能人が使われています。
他にも最近ではSBI証券を語ったものが増えてきています。
見分けるポイントは簡単。まずプラットフォームは旧facebookやインスタグラム、メタ社のものが使われています。そして一般の記事ではなく広告が使われているということです。
じゃあ、なぜメタ社はこれを取り締まらないのかというと、ここに広告の抜け道があります。
メタ社の広告にも、もちろん審査があります。しかし、メタ社の広告は広告がセットされるとすぐに掲載がスタートされるという仕様になっています。
広告掲載がスタートしてから審査が行われ、その間のタイムラグが半日から1日程度あります。このタイムラグを利用した詐欺と言えます。
田村淳さんも旧twitterで言ってましたが何度も何度もメタ社に広告掲載の停止を申し出ているそうですが、無くならないのはそのためです。
結局、審査落ちしても、また別なアカウントを作成して広告掲載をすれば半日から一日は
広告が掲載されてしまうということです。
現在、当社で確認が取れている芸能人、著名人、その他、使われている名前は下記の通り。くれぐれもご注意ください。
■広告詐欺に使われている個人/企業名
・孫正義（ソフトバンクCEO）
・ひろゆき
・ホリエモン
・田村淳（芸能人）
・中田敦彦（YouTuber）
・高橋洋一（経済評論家）
・村上世彰（旧村上ファンド）
・豊田章男（トヨタ自動車社長）
・与沢翼
・BNF（トレーダー）
・SBI証券
・蔦屋書店
※彼らは一つも悪くはありません。被害者です。
他にも沢山の固有名詞が使われています。しばらくは旧facebookとインスタグラムの広告にはクリックしないことをオススメします。
