コラム

少年が教えてくれた人生に大切なこと。

少年野球

感動しました。この話は僕の古い友人の話です。

「夢は高校野球の監督になって甲子園に出場する!」

こういう夢って何となくいいですよね。で、彼は今その夢の途中。東京で中学校のリトルリーグの監督をしています。

その練習風景の動画がFacebookのグループで公開になっていました。このチームはかなりの名門でプロ野球選手も何人も輩出しているそうです。動画にも見たことあるプロ野球OBが映っていました。

練習内容もさすが!もう中学生のレベルを超えたプレイをする子が何人もいるんです。

ところが…

そんな中、このチームに似つかわしくない子が約一名。

「おいっ!何やってんだ!お前!」
「またかよ!いい加減にしろよ!」

監督に怒鳴られていたその少年は平凡なゴロも漫画のようにトンネルし、フライは珍プレイ賞に出てきそうな勢いのエラー(苦笑)

なぜこの子がこのチームに??誰もがそう思います。そして練習が終わったあと、僕の友人である監督はその彼を呼びつけて…

「お前、もうやめろ…なっ?」

と最後通告を言い渡したのです。一見、すごく冷たいように見えるこの監督の一言ですが実はそうではない。中学生というのは、色々な可能性がある中で、そろそろ将来を見据えて動かなければいけない時期。

才能がない者は、誰かがハッキリとそう言ってあげて次の道へ向けさせた方が本人のためにもなる。僕はそう思っていたし、友人の監督もそのつもりであえて厳しい言葉を掛けたのだと思う。

しかし、それは間違いていました。

彼は言いました。
「監督、どうしてもこのチームで野球がやりたいんです!最後に一度だけチャンスをください!10本ノックで1度でもミスしたら自分から辞めます!」

監督は渋々、10本だけノックを。

すると、
1本目…ナイスキャッチ!
2本目…ナイスキャッチ!
3本目…ナイスキャッチ!

この辺りから、徐々にチームメートからも声援が!
「頑張れ!絶対ミスするな!」

4本目…ナイスキャッチ!
5本目…ナイスキャッチ!
6本目…ナイスキャッチ!

もうチームメート全員が練習後だというのにこのノックに見入ってました。そして声援もどんどん大きくなる!
「よーーし!!もう少しだ!頑張れ!!」

7本目…ナイスキャッチ!
8本目…ナイスキャッチ!
9本目…ナイスキャッチ!

練習中はあれだけミスをしていた彼が意識を集中することによりこんなにもいいプレイをするとは…

そして運命の10本目!!

彼の右側に飛んだ打球は、わずかに彼のグローブをかすめて無情にも外野へと転がっていったのです…

最後の最後で痛恨のミス…

するとこのチームの主将なのか、ちょっと勢いのありそうな選手が監督のもとへ…

「あいつに野球をやらせてやってください!今のでわかったでしょ?あいつは誰よりも下手かも知れないけど誰よりも野球が好きなんです!」

この言葉に監督も何も言えなくなっていました。

 

“好きだからやっている”

 

なんか、僕は30歳も下の彼らに何か大事なもんを教わった気がしました。
結果が出るか出ないか…そんなことばっかり気にしている人がいます。(僕もそうです)

大人になると綺麗ごとばかりは言ってられない。だけど、下手でも結果が出なくてもまずは一生懸命やる。目の前のことから逃げずに情熱をもってやってみる。それは必ず誰かが見てます。

ビジネスや投資やトレードの世界で言えば、なかなか結果が出なくても腐らずに続ける。その下積みが長ければ長いほど僕は良いと思う。

なぜなら、底力がものすごくつくから。その間にも目に見えない信頼が積み上がって行ってるんです。

上っ面だけ学んだ気になっても、どうせ見る人が見ればわかります。チャンス与えられても、化けの皮はすぐにはがれる。

目の前のことを懸命にやってれば、いつか必ず、チャンスがやってくる。そしてそのチャンスを余裕でつかめばいいんです。あとから、やりたい仕事も、実力も、信頼も、収入も全部ついて来るから。

みんなすぐに花になりたがるけど、土の中での潜伏が長ければ長いほど、美しい花を長きに渡り咲かせることができると思います。

そんなことを動画を通じて、この一人の少年が教えてくれたような気がしました。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!