DeFiの話でさけて通れないのが…やっぱり、残念ですが「詐欺」です。これはクリプト系（仮想通貨）の宿命でしょう。
僕のところにも毎日こんなメッセージがきます。
「登録するだけでお金が貰えます！」みたいな。
普通に考えるとあり得ないですよね。でも何が厄介かというと、クリプト系の場合、あり得ちゃうんです。ほとんどが詐欺ですよ。でも、本当の場合もあるんです。それがエアドロップという仕組みです。
エアドロップとは、「空から降ってくる」という意味を持ち、その名の通り、黙っているだけで仮想通貨が貰えるイベントです。これだけ聞くと怪しさマックスですよね（笑）
でも同じようなことをしている企業は多いです。日本政府も同じことをやっています。それがポイント付与ですよね。例えば僕も貰いましたがマイナンバーカードを作って登録するだけで5000円分のポイントが貰えました。Paypayも頻繁にやってますよね。使うだけでポイントが貰えるみたいなのを。
エアドロップは基本これと同じで世の中に普及させるため定期的に仮想通貨やトークンをタダで配ってるんです。違いはその額の大きさ。10万円分とか100万円分とか平気であります。中には毎月5％付与なんてプロジェクトもあります。
こうしたことがクリプト系の世界には普通にあるんです。だから「登録するだけでお金が貰えます！」みたいなメッセージも詐欺とは断言できない。だから厄介。
だけど詐欺を見抜く簡単な方法があります。僕は詐欺かどうか見極める時、ここしか意識していません。まあ、普通に考えれば分かることなんだけど。僕に言わせると「何で信じるかな？」って感じ。
詐欺を見極めるには…
「その話がどこから来たか？」
それがすべてです。そこだけを意識してください。例えばSNSでくる話。これはすべて疑っていいんじゃないかな。だって、逆の立場になればすぐに分かりませんか？
仮にあなたがエアドロップの話を持っていたとします。それは正真正銘、本当の話だとします。まず誰に話しますか？家族、友人、同僚、知り合い。この辺ぐらいまでじゃないですか？
会ったことも話したこともない、ましてやSNSで繋がったこともない人に話しますか？話さないでしょ！？
全然関係ない話ですが、先日、僕の友人がバイクの旧車をネットで買ったんです。いまバイク界隈では、もの凄い旧車ブームが来てまして、元々50万円程度だったバイクが300万円とか500万円で売られているんです。
このブームに乗った詐欺も横行しています。だから僕はネットで買うのは危険だよと、せめて現車を見て実際にエンジンをかけてみてから決めた方がいいよと言いました。
でも彼の中では、もう心が決まっていたんです。話を聞くと、ナイスなタイミングで極上車が出てきたと。値段は安くはないけど、ここまでの極上車はそう簡単に出てくるもんじゃないと店の人に言われたと。
これを聞いて僕は怪しいなと思いました。でも彼の気持ちはもう決まっていたんです、買うことに。
この話、なぜ怪しいか？あなたなら分かりますよね？普通に考えてこの旧車ブームの中、極上車がそう簡単に出てくるはずがありません（笑）
もし仮にそれが本当だとしたら、ネットで訪れた一見客に売るでしょうか？もっと親しい客や常連客に売るのが普通だと思います。
結局、このバイクの話は詐欺でした。まんまと僕の友人は価値のないバイクを高値で買わされたわけです。
詐欺というのは客観的に見るのがもっとも重要です。このバイクの話は、あなたには全く関係のない話でした。だから、あなたも客観的にみてすぐに怪しいと分かった。でも、例えばエアドロップの話が来たら…客観的に見れるでしょうか？
詐欺に合う人の最大の特徴って分かりますか？それは「本当であって欲しい」と願うことです。例えばさっきのバイクの話。実は、彼も最後まで疑っていたんです。でも、もし本当だったら…本当かも知れないし…本当であって欲しい！！！みたいに。
まず自分の判断があって、そのあとにその判断を正当化する情報を探します。だから「詐欺かも」という僕の言葉なんて耳に入らない。この店で買って良かった！という情報だけを探すんです。
詐欺師もそのことはよく分かっています。だからMLMやネット系の詐欺は組織ぐるみで仕掛けてきます。
「この話、本当でした！」
「やってみて本当に良かった！」
「〇〇さんを信じてよかったです！」
本当であって欲しいと願う、あなたの要望にお応えして！みたいな笑。だから客観的に見ることが重要です。自分事ではなく他人事だと思ってその案件を見てみる。
するとほとんどが「あり得ないよね」と気が付くはずです。
エアドロップの話はどこから得ればいいのか？信用できる話はどうやって手に入れたらいいのか？ここさえ、しっかり抑えておけば詐欺を心配することなくエアドロップを受け取ることが出来ます。世の中。本当に知っている者だけが得をする時代になりましたね！
