コラム

新・ベーシックインカム論

人々

おそらく、これから遠くない将来、皆さんの給料は12~15万円まで下がると思います。昨日、また政府が賃上げを叫んでいましたが、そろそろ日本は…

「構造的に賃上げは無理」

ということを受け入れるべきだと思います。日本の労働人口は2005年から、ほぼ横ばいです。(データ上はちょっと減ってます)

問題は労働人口の高齢化率。現在は約30%なのですが、2025年には約35%、2030年には45%を越えると予想されています。職場を見渡せば、10人中4人が高齢者という恐ろしい職場になります。

そして、今の政治家を見れば分かるように日本人というのは高齢になればなるほど今のポジションにしがみつこうとします。

つまり、これは何を意味するのかというと日本の生産性というのは、ここから先、まだまだ下がるということです。

そんな中で企業が賃金を上げられるわけがない。でも日本の場合、法律的に簡単に解雇も出来ない。

これが正しい現状認識で、ここをスタート地点とし、「じゃあどうする?」って議論をしないと僕達はいつまでも政府主導の賃上げというファンタジーみたいな物語を繰り返し聞かされることになります。その度、国民はかすかな期待を持ち、でも、現実を見るたび、また絶望する。

そこで一部の有識者から出ている提言がもう賃上げはあきらめようということです。むしろ、逆に賃金を下げて労働時間を極端に減らそうという案です。一日2時間とか3時間労働にして、給料は最低限、生活できるレベルで月に12万円から都内で15万円程度。

つまり、今の仕事の給料がベーシック・インカムのような存在になる。そして、余った時間で可処分所得を増やす活動をしていく。こうした社会を作ろうと動き出しているそうです。

これは僕もすごく良い案だと思います。企業は人件費という最も大きなコストを大幅に削減でき利益を残すことが出来るので法人税収が増えます。

そして、これはコロナ禍のリモートワークで分かったことですが、ほとんどの社員は普段から大して働いていないことが顕在化しました。

社員は無駄な時間を過ごし、企業側は無駄な給料を払っていた。いま、多くの労働者がやっている仕事は本気でやれば一日2~3時間で出来るということでしょう。

これが岸田政権でなのか、その次の政権でなのかは分かりませんが、「令和版・新しい働き方」になる可能性は高い。というか、高齢化が進む日本ではこれでしか経済は立ち行かなくなると思います。

本来はベーシック・インカムがベストですがそれには、もうあと50年ぐらいは掛かりそうです。今できるのは、今日書いたような社会。こういう社会がもう目の前まで来ている。

だから僕は5年ほど前から、早く準備をした方がイイですよと何度も言ってきた。ネットビジネスでもトレードでも複数の収入の柱を持っておく。

これが準備。この準備の凄いところはムダにならないということ。仮に10年先も今と同じ社会であっても準備したことはムダにはなりません。プラスにしかならないってことです。
早く準備しましょう!

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!