AIを使えば素人が簡単に勝てちゃう。事実としてこういうことが起きます。ここでFXを深く勉強している方ならひとつの疑問にぶつかるはずなんです。
「素人が簡単に勝てちゃうとFX業者は一体どうやって儲けるんだ？」
めちゃくちゃ良い質問で、ここは本質的な話でもあり、また証券会社の闇の部分でもありますのでよく聞いてください。
今回のAIトレードに参加する人もしない人も、検討中の方にもとっても重要な話になってきます。
まず素人が簡単に勝てちゃうと、なぜFX業者は儲からないのか？
これは以前にもブログに書いた話ですがもう一度、簡単におさらいしておきます。日本国内のFX業者には大きく分けて2種類の会社があります。
それが・・・
「DD方式」と「NDD方式」です。
初心者でも分かりやすく、めちゃくちゃ、ざっくりお伝えしますので、プロの方はツッコまないようにしてください（笑）
そもそも為替市場の価格、ドル円が100円になったり101円になったり、これらが、どのようにして決まるのかというと、インターバンク市場で決まります。
（金融機関同士が取引するマーケット）
このインターバンクを通さず、インターバンクの値段に合わせて、トレーダーとFX業者が、直接取引するのがDD方式。
そして、トレーダーの注文が、そのままインターバンクに出されるのがNDD方式となります。
つまり、実際に世界中と為替取引を行っているのがNDD方式、そう見えて、実はFX業者とだけ取引を行っているのがDD方式と言えます。
どっちが良いのかというと、透明性という部分では、断然NDD方式です。しかし、一般的にNDD方式は手数料が高いです。
これは魚の競り市に例えると分かりやすいのですが、競り市で直接取引するのがNDD方式、魚屋で魚を買うのがDD方式ってことです。
NDD方式というのは、インターバンクで価格が決まりますので、その価格のまんま取引ができます。
DD方式はというと、あくまでトレーダーとFX業者間だけの取引ですので、極端に言えば、FX業者の“言い値”で取引することになります。
さすがにドル円100円のものを101円とかにはしませんが、100.005ぐらいは十分にあり得ます。
ここまではOKですか？？
これを踏まえた上で・・・
DD方式というのは、あくまでもトレーダーと業者間の取引になりますのでトレーダーが負ければ、そのお金は業者のものとなります。
トレーダーが得をすれば業者が損をし、トレーダーが損をすれば業者が儲かるということ。
つまりDD方式採用のFX業者は、あなたに負けてもらいたいわけです。それが、そのまま彼らの利益になるんですからね。
ここが彼らのキャッシュポイントですから、手数料なんて本来、無しでも良いわけです。
これが低スプレッド（手数料）の秘密。でも、これって怖いと思いませんか？？
例えば、FX業者は当然のことながら、トレーダーがどこに損切をおいているか見えます。
損切りをおく場所は、だいたい決まっています。抵抗帯のちょっと上か、ちょっと下。
その損切が溜まっているところまで、価格が“ズレる”とどうなるでしょうか？
多くの人が一斉に損切にあう。これは、イコールFX業者がボロ儲けすることを意味します。
例えば多くの人が110.000円に損切を入れていた、インターバンクの価格は110.003円まで下落、通常なら、損切まで届いていないので、損切り注文は入りません。
しかし、これぐらいの微妙な価格であれば、「レートずらし」で無理やり損切を発動させます。これが俗にいう「業者によるストップロス狩り」です。こういったことが昔は平気で行われていました。
ただ、こういったことがスグに噂になる今の時代に、まだ行われているかどうかは分かりません。が、理論上は、いくらでも出来ます。これがDD方式の怖さ。
もしかしたら…ですよ…
今まであなたが勝てなかった理由はDD方式の業者を使っていたから！…かも知れません。
NDD方式は、インターバンク直結なので、こういったことは、まず出来ません。
じゃあ、どうやって儲けているのかというと、スプレッド（手数料）です。一回、取引する毎に1ロット5円とかの手数料が取られます。だからNDD方式の業者は基本的にスプレッドが高いです。
ここまで理解できましたか？
では、日本国内のFX業者はDD方式か？NDD方式か？8：2ぐらいでDD方式の方が多いです。
おそらく、あなたの使っているFX業者もDD方式だと思います。
DD方式の証券者は、言い方は悪いですが、初心者の方、ヘタクソなトレーダーが多ければ多いほど儲かるということになります。だから、初心者が簡単に勝ってもらっちゃ困るわけです。
そこで本題ですが、AIなんか使ってトレーダーが簡単に勝てるようになると業者にとっては不都合ですよね？だから冒頭のような質問になります。
た・だ・し！！
それはDD方式のFX業者に限ります。NDD方式のFX業者は仮に口座開設者全員が勝ってもキャッシュポイントはスプレッドなので一切問題ないわけです。
僕はこの先、DD方式の業者とNDD方式の業者の戦いになると思います。DD方式の業者はトレーダーが負けることで自分達の利益となります。
一方NDD方式の業者はトレーダーが勝っても負けても関係なし。キャッシュポイントは
スプレッド（手数料）ですから。
そのため優秀なAIを世に出して皆に勝ってもらう。そうすることで口座開設者は増え、取引回数を増やせば自分達も儲かるということです。
ちょっと難しい話になりましたが理解できましたか？
AIなしのDD方式で負け続けてFX業者に利益を差し出し続けるのか？それともNDD方式の業者でAIを使って自分達もFX業者も儲かるWINWINの関係を作るか？
賢い人なら答えはスグに出るはず。ちなみに海外の業者は9割がNDD方式です。
この先、DD方式とNDD方式の業者間の戦いも始まります。しかし、勝つ方はすでに決まっていて、良いものを世に出している方です。つまりNDD方式の業者です。
僕達トレーダーも、この流れに乗っていく必要があります。手数料がタダ同然だからといって不透明なシステムで取引を続けるのか。
それとも優秀なシステムを使ってそれに見合った手数料を払うのか。昔から日本にはいい諺があります。
「タダほど怖いものはない」笑。
