コラム

コロナ後の日本は明るいのか?

コロナは5類に引き下げられ事実上の終息宣言となりました。これで明るい未来がやってくる!とまでは言えないようです。

以前から僕は言ってますが儲けようと思わなくてもいいので、何かしらの投資をしておいた方がいいよと。

なぜなら為替でも株でも何でもいいから投資、トレードを行っていると嫌でも経済に詳しくなるからです。

例えば僕はFXをやっているので嫌でも為替の動向に詳しくなります。専門家というレベルにまでならないとFXで勝てないからです。

で、何が言いたいのかというと、そうしたFXで鍛えた目でいまの日本経済を見ると、コロナが終息しても明るい未来が待っているとは言えません。

例えば為替を見てみると、結論から言って、円安は止まっていません。昨年10月にドル円は152円を付けました。この時、日本経済は大きなダメージを受けたわけです。それは企業だけではなく僕達一般人にも影響が及びました。

輸入品が軒並み値上げされ、それにより賃金は上がってないのに、物価だけが上昇するという、いわゆるスタグフレーションが起きたわけです。

そこでこの円安を止めるために日銀が為替介入を行ったわけです。ざっくり簡単に言えば日銀マネーを使って市場で円を買いまくったということです。

日本政府としては、これは最終手段。その最後のカードを昨年10月に切ったわけですね。これで円安が収まってくれると良かったのですが、今年1月に底を打ってから、またジワジワ円安が進んでいます。

で、いま何が起きているかというと、為替というのは必ず相対的な価値で値が決まります。
「ドル円」というのは早い話、ドル対円の価値の競い合いです。ドルの方が価値が高いと市場が考えればドル高円安になります。円の方が価値が高いと市場が考えればドル安円高になります。

じゃあ、いまアメリカでは何が起きているかというと地銀が次々に破綻して金融不安が起きているのです。もしかしたらリーマンショックの再来か…などと言われている状況です。

そうした状況なので本来であれば、もっと円が買われて円高にならなければいけない状況。にもかかわらず、緩やかに円安へ向かっている。

ざっくり言えば、「ヤバい状況のアメリカ」と「平時の日本」を比べ「ヤバい状況のアメリカ」の方がまだマシ、だと思われているということです。

アメリカは必ずこの金融不安を乗り越えます。そして、乗り越えた時、また一気に円安が加速すると思います。その時、日本経済は持ちこたえられるのか?国民の生活は守れるのか?介入はそう何度もできるものじゃありませんからね。

・・・ということが、トレードや投資をやってないと見えないんです。これが見えているのと見えてないのとでは雲泥の差だと思います。

日本経済はヤバい…と知っていれば対策も打てます。もうすでにみんな対策してますからね。

でも、知らなければ無責任な政治家と共に沈みゆく船で何もできないままもがき苦しむだけです。

政治家たちはいいですよ。利権やらなんやらで丸々太った資産をお持ちですから。でも、そんな政治家たちを信じた国民はどうなるのか。

これが僕がここ数年、何度も言ってきたことなんですけど。なかなか皆さんに伝わらないのか、それとも伝わってはいるけど危機感がないのか、行動に移す人はごくわずかです。

コロナが終わっても日本経済の停滞はまだまだ終わらない。っていうか、沈むまで終わらない。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!