トレード

FXはギャンブルか?

最近、こんな質問が増えてきました。

「FXはギャンブルなのか?」

こうした質問が増えてきた背景には
NISAがあると思います。

今年1月からはじまった新NISA、
いま、証券会社ではNISA口座の争奪戦が
勃発しています。

そのため、証券会社が株式投資の
アナリストを呼んで、
株の魅力を紹介した動画が増えてきてるんです。

その中で彼らは、
「FXはギャンブルなのでやめましょう」
的なお話をよくするんですね。

これは単なるポジショントークで
株をやっている人はFXを批判するし、
FXをやっている人は株を批判する、
そんな傾向があります。

で、株をやっている人がFXを批判する時、
必ず出てくる言葉が、
「FXはギャンブルです」という言葉です。

まあ、そう言われても仕方ないですよね。
「そんなやり方」している人がほとんどだから。

でもFXを15年以上やってきた僕からすると
株だって「そんなやり方」してる人いるでしょ?
って思うわけです。

少し前に青汁王子が株の信用取引で
全財産を失って借金まで背負いました。
これは彼が株でギャンブルをやっていたからです。

結局、やり方次第なんです。
FXも株もギャンブルのやり方もあれば、
しっかり資産運用できるやり方もあります。

それを知らない単なるアナリストが
「FXはギャンブルだ」というわけです。

では、何をするとギャンブルになるのか?
ポイントは「レバレッジ」にあります。

株の現物取引はレバレッジが効きません。
レバレッジは常に1です。
1万円の株が2万円に値上がりすると
そのまま1万円の利益になります。

しかし株にもレバレッジを利かせる取引がある。
それが「信用取引」です。
信用取引とは証券会社に入れたお金を担保に
資産の3倍まで株取引ができるようになります。

すると儲けも3倍になるけど
損失も3倍になります。
これが株取引のレバレッジです。

FXがなぜギャンブルと言われるかというと
このレバレッジが25倍までかけられるからです。
ちなみに海外口座であれば999倍ですw

ただし!

ここがよく勘違いされるところですが、
FXのレバレッジは「最大25倍」ってこと。
「最大」ということは
別に1倍でも3倍でもいいわけで、
自分でコントロールすることができます。

FXのレバレッジは資金に対する
注文ロット数で決まりますので、
ロット数を下げるか、
もしくは資金を増やすかで
レバレッジは下がります。

預け入れた資産で買えるだけ買った状態が
レバレッジ25倍ですので、
手法云々の前にこれはもうギャンブルです。

残念ながら日本のFX界隈では、
こうした取引をしている人が沢山います。
だからギャンブルだって言われるんです。

怖い怖い…言われている信用取引でさえ
3倍ですから25倍は恐怖を通り越して
単なる無謀な取引です。

FXもレバレッジを低く抑えて
正しい手法で取引を行えば、
決してギャンブルではなく、
しっかりと資産を増やしていくことができます。

初心者はまずは3倍以下で。
3倍というとどの程度かというと、
ざっくりですが、50万円の資金で
ドル円を1ロットで取引する。
これで、だいたい3倍程度です。

50万円の資金だと今のレートで
7から8ロットぐらいは買えるのかな。
これをやっちゃうとレバレッジ25に近くなります。
これがギャンブルと言われるトレードです。

ただ僕も普段は3~5倍程度で行っていますが、
一気に10~15倍まで上げる時もあるんです。
それは年に数回あるんですけど、
綺麗にトレンドが出て、
なおかつ、リスクが少ない
エントリーポイントが見つかった時。
この時は一気にアクセルをふかします!

このようにFXは株に比べ、
レバレッジの上限が大きい分、
ある意味、便利だし、
自制できない人にとっては危険ではあります。

「でもFXは値動きが激しいのでは?」

という人もいますが、
これも株もFXも銘柄次第ということになります。

株だって値動きの激しい銘柄もあります。
FXだって値動きの激しい通貨ペアがあります。

「じゃあ、結論どっちがいいの?」

と思う人もいますが、
これは僕なりに結論があります。

長期であれば株。
短期であればFXです!

僕はFXも株も両方やっていますが、
長期は株、中短期はFXと完全に分けてます。

その理由の一つが「流動性リスク」です。
株の最大の欠点は流動性リスクです。

例えば100万円の株が80万円、70万円と
値下がりしたとします。
「もう限界だ…」と売りに出した時…

「一体誰に売るのかね?」

そんな値下がりしている株、
誰も買ってくれないかもしれません。
これが流動性リスクです。
売りたいときに売れない、
買いたいときに買えない場合があります。

だからみんなNISAやってますが、
NISAのリスクちゃんと知っていますか?
NISAはすぐに現金化できないというリスクがあります。

おおむね現金化するのに
一週間程度かかります。

だから、突然あすお金が必要になっても
NISAのお金は使えないということ。
これも流動性リスクのひとつ。

FXにはそれがない。
売りた時99%の確率で売ることができるし
すぐに約定しますで明日現金化することができる。

だから株はすぐに売ることを考えず
10年20年の長期スパンで考える人向けです。

逆にFXは今月の生活費を稼ごうとか、
今日明日で儲けが欲しいという人向けかな。

ちなみに、この流動性リスクが
一番大きいのが不動産です。

みんな、そんなことまったく気にせず、
家買ってますが、ホント大丈夫?って思います。

今はまだ良いかも知れない。
けど20年後、その土地はどうするの?
20年後の日本には土地が余っていると言われています。
ようは、売りたくても誰も買ってくれない状態。

老後、お金に困って売ろうと思っても
誰も買ってくれない。
捨てるわけにもいかないので保有し続けるしかない。
すると、固定資産税が掛かります。

で、最後はローンが払えなくなって
相場の半値で銀行がもっていく。
土地は持っていかれて借金だけが残り破産…
まあ、よくあるパターンです。

意外とみんな気にしてない流動性リスク、
これは最後、破産を招くとっても怖いリスクです。

個人的に僕が
不動産投資に手を出さない理由がこれです。

売りたくても売れない。
ただ値が下がるのを指をくわえて見てるしかない。
これが流動性リスクです。
めちゃくちゃ恐怖ですよね。。。

ではまた。

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!