海外投資の話をすると、こんな質問を頂きます。
「なぜ海外投資なのですか?日本への投資じゃダメなんですか?日本人であれば日本に投資するべきじゃないですか?」
ごもっともな意見です。僕も人並みに愛国心は持っています。だから皆さん同様に日本の発展を願っています。
でも肝心な日本の舵取りをしている人達が日本の発展より自分達のことばかり考えている。自分の利益、自分のポジション、自分のプライド。そんな国に未来があるんだろうか。。。
…あっ。
また政治の愚痴になりそうなので、このへんでやめておきます!笑。
具体的になぜ海外投資なのか?というと海外と日本の経済状況を比べるとよく分かります。例えば日本とアメリカのディズニーランド。この比較で見てみましょう。
日本のディズニーランドを経営しているのは株式会社オリエンタルランドです。2021年度の売上高は約1700億円、前期比で約63%減でした。まだまだまコロナ禍から立ち直ってないことが分かります。
一方アメリカのディズニーランドを経営してるのは米ウォルト・ディズニー社。2021年度の売上高は約2兆5000億円、コロナ禍前の売上さえも上回っています。
日本のディズニー1700億円に対して、
米国のディズニー2兆5000億円です。。。
もちろん事業というのは売上だけで判断できるものではありません。でも、この差って埋めようのない違いだと思いませんか?巨大商業施設と個人商店ぐらいの差か、それ以上の圧倒的な差だと思います。
ちなみに日本のディズニーランドの売上の一部はロイヤリティとしてウォルト・ディズニー社へ入るようになっています。
さて、あなたは…アメリカのディズニーランド、そして日本のディズニーランド、どっちへ投資しますか?
これだけ圧倒的な差があってもまだ、日本発展のために…と言えますか?
そもそも日本のディズニーランドを経営しているオリエンタルランドへ投資しようとすると、最低100株単位での購入なので現在の株価が約19,000円、最低でも200万円が必要となります。
一方、米ウォルト・ディズニー社の株は1株単位から購入できるので、現時点で1万5000円もあれば購入できます。
日本株は100万円以上ないと買えない、米国株は1万円程度から買うことが出来る。こうした構造上の違いもあるので、日本の株式市場にはお金が集まらないのです。
現実問題。投資をはじめようと思った時、最低でも100万円からですよーと言われても100万円あったら他のことに使ってしまいますよね笑。でも1万円からでも投資できます!と聞けば「よし、毎月ちょっとずつ買っていこう!」となりますよね。
これが日本の市場と世界の市場の違い。世界基準の投資環境は庶民でも株を買えるようにした。一方、日本は昔のまんま。投資はお金持ちだけがやること!みたいな古い価値観のまんまだから投資環境も変わってない。
ちなみにですよ…オリエンタルランドのCEO、名前は出しませんが、もう85才を過ぎたおじいちゃんです。NO2の社長さんも、すでに60才を越えた高齢者。
年齢がすべてじゃありませんが、いつまでも重要なポジションにしがみついているのは政治家だけじゃないようですね。悪いけど80才を過ぎたおじいちゃんが未来を見てるとは思えません。
「日本人は引退って言葉を知らんのかね?」
海外の投資家はきっとそう思ってますよ。
企業も政治家も80才を過ぎたおじいちゃんが重要なポジションにしがみついている。そして、それに対して誰も何も言えない。言葉は悪いですが死ぬのを待つしかない。これが日本の経済を停滞させている根本的な原因だと思います。
アメリカも中国も重要なポジションには油の乗った40代や若くて勢いのある20代30代が就いてます。だから企業はどんどん発展し世界中からお金も集まり新しい産業やイノベーションも生まれてくる。
昨日、岸田総理が「新しい資本主義」の内容として次のようなことを挙げていました。
・iDeCoやNISAなど非課税制度の拡大
・6G導入を見据えた官民一体となった投資
・非正規雇用者100万人の能力開発
・失業者の再就職支援
今日この記事を読んだ人なら分かるはず。こんなことで日本は変わらないと。日本にはもっと根本的、構造的な欠陥があると。
それは「あなたたち」だということに日本の高齢者以上の人達に気付いて欲しい。高齢者が車を運転すると人を殺す可能性があります。だから自主返納を呼びかけているんでしょ?
経済や企業も同じで高齢者が舵取りをすると殺しちゃう可能性があるんですよ。そのことに日本のお偉いさん達は気付いていない。
政治も経済もそろそろ重要なポジションを若くて優秀な人へ手渡すべきだ。そうしないと本当に、今の高齢者がお亡くなりになる頃、日本も一緒に無くなりますよ。
だから僕は海外へ投資しています。
(あくまでも個人的な意見です)