トレード

「ミセス・ワタナベ狩り」に学ぶ仮想通貨の勝ち方。

ミセスワタナベ狩り

2005年~2008年頃、日本においてFX市場がブームだった時、ある事実を知って海外の機関投資家は非常に驚きました。

それは普通の主婦などの投資素人までもがFX市場に参加しているということに。この投資素人の主婦を総称して海外投資家は「ミセス・ワタナベ」と呼んでいました。

ミセス・ワタナベ(日本の素人投資家達)は2005年から2007年までの円安局面においてレバレッジをMAXまで上げ取引していました。機関投資家も、はじめのうちはそれを泳がせていたのです。

なぜなら含み益が大きくなるに連れてミセス・ワタナベ達のポジションは、どんどん大きくなっていったからです。そしてやがて、サブプライム問題が起きて、局面は転換を見せる。

「よし。行こうか」

ファンドマネージャーのこの一声から、機関投資家が一気に売りを浴びせる。ミセス・ワタナベたちは急なトレンド転換により成す術もない…

含み益は、どんどん減っていき、やがてマイナスへ…そして最後は追証となり莫大な損失を被ったのです。

一度、夢を見たミセス・ワタナベたちは、そう簡単に相場の世界から撤退できず、再度チャレンジします。

しかし、基本的にロング(買い)が中心だったミセス・ワタナベたちは、下落局面に意識を転換できずに度々、機関投資家の餌食となりました。
これが海外機関投資家による“ミセス・ワタナベ狩り”というものです。

チャート

仮想通貨は大前提に「金融商品」です。

気が付きましたか?
いまの仮想通貨市場にそっくりではありませんか?そっくりではないのです。まったく同じことをやられているのです。そして、そのことに未だ気付かず仮想通貨を買いまくっている日本人。

ミセス・ワタナベの時と全く同じで、仕掛けられていることに気付かず、「やがてまた上がるはずだ」という幻想を抱いている。だから「買う」ことしか出来ない。

「やり方が汚い!」と思うかも知れませんが1ミリも汚くはありません。これは機関投資家が悪いわけでも市場が悪いわけでもない。ましてや、仕組みが悪いわけでも世の中の風潮が悪いわけでもありません。

勉強もせず儲かるからといって
安易に参加した人が悪いだけです。

いまや仮想通貨は立派な金融商品です。金融商品である以上は、最低限の勉強をして市場に挑まなければいけません。

それにもかかわらず、多くの人は2004年のミセス・ワタナベと同じ過ちを犯しています。大変申し訳ないけど正直、僕には「アホ」にしか見えません。

「儲かるらしい」という噂を聞きつけ、日本円を取引所に入れて仮想通貨を買ってみた。
あとは、ただ資産が増えていくのを眺めているだけ。これじゃ、勝てるわけがありません。

運よく第一波の時(2017年)に勝ったという人も、ここからはそうはいかないと思います。機関投資家が、あなたの資産を髪の毛一本残らず奪おうと狙っています。5月にあった大暴落のように、買いポジションがたっぷり貯まったところで機関投資家は必ず仕掛けてくるはずです。

トレードを学ばないと勝てない。当たり前だけどね。

一応、言っておきますが僕は何もあなたを脅して仮想通貨から手を引けと言ってるのではありません。

むしろ、その逆で、この21世紀最大のチャンスは絶対に逃さないで欲しいと思っています。そのためには、ミセス・ワタナベのように儲かるからといって安易に飛びつくのではなく、しっかり勉強をする必要があると言っているのです。

ここでの勉強が、あなたの人生、または生涯賃金を左右すると言っても過言ではありません。そのことは理解して、日々勉強をしている人も確かにいます。しかし、多くの人は勉強するところを間違っています。

多くの人は「仮想通貨とは何か?」とか「ブロックチェーンの仕組み」とかそんなことばかり勉強している。興味のある人はそれでいいでしょうけど、ハッキリ言って、その勉強がキャッシュに直結することはまずあり得ません。

仮想通貨が金融商品である以上…あなたが、仮想通貨で儲けたいと思っているのであれば、
勉強するところは…

トレードです。相場です。
そしてトレーダーとしての“あり方”です。

ここを勉強しないと絶対に勝つことは出来ません。絶対にです。勝つどころか、大損しておしまいです。

一つ例を挙げると、2021年4月からのビットコインの大暴落。これを察知できないようであれば、完全に勉強不足です。

多くの人はテスラ社CEOイーロン・マスク氏の発言により暴落したと思っています。確かにそれもありますが、それよりも以前に相場に暴落のサインが現れていました。

あれほど分かりやすい相場は、僕の長年のトレード人生においてもそうはなかったと思います。しかしまったく勉強していないか、もしくはブロックチェーンの仕組みばっかり勉強していても、あの相場は読めなかったと思う。そして、大損ですよね(苦笑)
せっかくの含み益を、すべて溶かしてしまったというオチでしょう。

現物取引だけでは厳しい。

そしてもう一つ!(大前提!!)
ここからの仮想通貨は「買い一辺倒」ではもう勝てないということです。先ほどのミセス・ワタナベの話でも分かったように餌食になった方は全員、ロング(買い)だけを行っていた方です。

いま仮想通貨を行っている方の約9割は現物取引。つまり、取引所で日本円と仮想通貨を両替しているだけに過ぎません。これは、「買い」から入ることしかできません。

そうなると、例えば今回のビットコインの大暴落…あれを、ただ指をくわえて見ているだけか、もしくはポジションを持っている方はジッと耐え忍ぶかしかできません。これでは正直言って、勝てるわけがない。僕だって勝てない(笑)

昨年まではそれでも良かったでしょう。なぜならほぼ上がることが確定的だったから。だけど、相場とは何度も言うように基本、上がるか下がるかは誰にも分からない。上がるか、下がるか分からないところで、あなたの武器が「買い」しかなければ負けて当然の話です。
そこで、これからの仮想通貨は「売りの武器」これがどうしたって必要になってきます。

すなわち、「売り」から入るというFXのルールを持っていなければ勝てないのです。
「売り」という武器を持ってさえいれば、機関投資家の巨大な空売りも定期的に起きる中国勢の売り浴びせも敵ではなく強い味方になるのです。

ホールドはあなたが思っているほど簡単じゃない。

もう一つ言わせて頂くと僕は何も「ガチホ」が悪いと言っているのではありません。ガチホも立派な投資戦略の一つです。あのウォーレンバフェットがガチホで有名ですよね。買った株は、基本的に何があっても手放しません。

ただ、ガチホはあなたが思っているほど簡単なことではありません。例えば今回のような大暴落時にも、冷静でいられますか?って話です。

多くの人は、あそこで含み益がみるみる減っていき、やがてマイナスになる恐怖に耐えられず手放してしまった。そして、あなたが手放したと同時に相場は反転…今度は上がり始める。そこで慌てて、買い直し。

だけど、以前ほどの勢いはなくまた相場は下げ始める。これの繰り返しで、どんどん自己資金は溶けていく…まあ、ありがちなパターンです。

ここでガチホのポジションとは別にもう一つ「売り」という武器を持っていたらどうだろうか?相場を追従するだけで、ガチホポジションとは別に利益をグングン伸ばすことが出来たはずです。これをトレンド・フォローと言いますね。

相場が上がれば買う。下がれば売る。世界一単純で簡単な手法です。ところが、今あなたは「買い」という武器しか持っていない。だから、相場が下がった時、ただジッと耐えるしかないのです。

仮想通貨取引に「売りの武器」も持つ。
そして、トレンドを追従する(トレンドフォロー)

ABOUT ME
takayukiota
2007年にサラリーマンを辞め独立。ネットビジネス、トレードを行いながら今日まで生き抜いてきました。これからはスマートビジネス、つまり組織に頼らず個人で活躍する時代が来ると思いますので、このブログが少しでも役立てば嬉しいです!